マグヌッセン、ディ・レスタ、デュバルら7名。プジョーがLMHドライバー発表/WEC

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 2022年のWEC世界耐久選手権で、スポーツカーレースに復帰することをアナウンスしているプジョーは2月8日、LMHル・マン・ハイパーカープログラムに参加する7名のドライバーを明らかにした。

 レギュラードライバーとして発表されたのは、ポール・ディ・レスタ、ケビン・マグヌッセン、ジャン-エリック・ベルニュ、ロイック・デュバル、ミケル・イェンセン、グスタボ・メネゼスの6名。彼らは来シーズンデビューする、プジョーのハイブリッドシステムを搭載したLMH車両をドライブすることになる。

 また、もう1名の指名ドライバーとなったジェームス・ロシターはリザーブ兼シミュレータードライバーを務め、レギュラー陣をサポートする。

 プジョーが参戦を予定している将来のWEC/ル・マン24時間レースでは、トヨタやスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス、さらにLMDhプログラムでスポーツカーレースへの復帰を発表したアウディ、ポルシェといった自動車メーカーがライバルになると見込まれる。

 そんなライバルメーカーたちに対抗するため、フランスのメーカーはプロトタイプカーやフォーミュラカーなど、さまざまなカテゴリーの経験を持つドライバーたちを招聘。そのラインアップは同社が最後にル・マンを戦った10年前とは大きく様変わりした。

 日本でもお馴染みのデュバルはその中で唯一、プジョー908 HDi FAPをドライブしたメンバーであり、7人中ただひとりのル・マン総合ウイナーでもある。

 反対に初めてWECに臨むことになるのがマグヌッセンだ。元ハースF1のドライバーである彼は2021年シーズン、父ヤン・マグヌッセンと同様にスポーツカーレースに転向。今年1月に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナではキャデラックDPi-V.Rをドライブし、耐久レースデビューを飾った。

 ダブルフォーミュラEチャンピオンのベルニュは、ステランティス(旧PSAグループ)に属するDSブランドからの繋がりをWECチームに供給する。プジョーはハイパーカープログラムにグループ全体の技術と経験をつぎ込むとしており、グループ傘下のDSが電動フォーミュラシリーズで培ったテクノロジーも500kWを発揮するハイブリッド・パワートレインに注ぎ込まれていることが理解されている。

 ベルニュは過去3年間、Gドライブ・レーシングからLMP2クラスに参戦しており、ロシアのオイルブランドが支援するチームにおいて、2019年ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのタイトル獲得のカギを握った。

 彼と同様に、元F1ドライバーのディ・レスタもLMP2クラスで活躍。昨季のWECチャンピオンチーム、ユナイテッド・オートスポーツの戴冠に貢献した。しかし、ディ・レスタ自身は第2戦富士を欠場したためタイトル獲得には至っていない。

 一方、2010年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権チャンピオンでもある彼は、ユナイテッド・オートスポーツから出場した3回目のル・マンで、LMP2クラス優勝を飾っている。

■メネゼス、グリッケンハウスとの契約は2021年限りか

 元BMWワークスドライバーのイェンセンはLMP3での王座獲得後、2020年のELMSでGドライブのマシンをドライブし、同チームのユナイテッド・オートスポーツ勢に次ぐ3位でのシーズンフィニッシュを助けた。

 メネゼスは元レベリオンLMP1のメンバーであり、昨季はシーズン2勝を挙げトヨタ勢に続くランキング3位となった。

 カリフォルニア出身の彼は2021年シーズンに向け、グリッケンハウスと契約を交わしたことが知られている。そのため彼は来季、ふたつの異なるLMHコンストラクターでレースを行う初のドライバーとなる予定だ。

 スーパーGTでも長年活躍したロシターは、プジョー・スポールのリザーブ兼シミュレータードライバーに指名された。このイギリス人もまたLMP1カーの経験を持ち、バイコレスのマシンをドライブしてきた。

 レギュラードライバー6名、リザーブ兼シムテストドライバー1名の計7人を指名したプジョーだが、2台体制となるエントリーにおけるドライバーの組み合わせについては明らかにしていない。

プジョーのLMHドライバーに指名されたミケル・イェンセン
プジョーのLMHドライバーに指名されたロイック・デュバル
プジョーのLMHドライバーに指名されたポール・ディ・レスタ
プジョーのLMHドライバーに指名されたグスタボ・メネゼス
リザーブ兼シミュレータードライバーに起用されたジェームス・ロシター
プジョーのLMHドライバーに指名されたケビン・マグヌッセン
プジョーのLMHドライバーに指名されたジャン-エリック・ベルニュ