豆アジから、なんだったらブリまでいなせるという「小は大をかねる」コンセプトのアジングロッドを、アジングのパイオニア的メーカー「サーティフォー 」と「ルアマガ」で開発中。そんな二律背反性能実現可能なのか! ということでとりあえずブリを狙いに行ってきましたよ!
東京湾にブリが沸いている情報をキャッチ!
2020年終盤は、東京湾に大型魚のエサとなるコノシロがしこたま沸いていて、シーバスはもちろん、ブリも釣れているという情報を編集部でキャッチ。ブリ? そう、ただいまサーティフォー とコラボで開発中のアジングロッド、そうアジングロッドはブリとも戦える! って謳っているわけだし、これは仕留めに行こうというお話に。
そこで、東京湾羽田の尺アジ請負人「Anglers Staff」の髙橋船長にロッドのテストをしたい旨を打診。ついでに効率よく、コノシロを使う泳がせ釣りでブリを狙いたいと申し出ました。
高橋「.......。普通のルアーでやるってならお断りしてましたが、泳がせですか? ならば協力します!」
なんだ? 高橋船長のテンションがやけにたけぇ! 聞くと船長は大の泳がせ釣り好き。なんなら、泳がせ釣りのガイドも受け付けますという泳がせ釣りフリークだったのでした。
ただ気がかりなのはブリが釣れてる情報の後半戦。高橋船長いわく、「もしかしてちょっと遅いかも」。
でも、でかいシーバスはいますよね。ちょっとブリの代役としては劣りますが、保険もあることですしGOです。アジングロッドでデカ魚掛けてぶち曲げてやりましょう!
コノシロを調達して、泳がせ開始
さて、今回のターゲットはブリということで、0.6号のPE、16lbのリーダーを用意。リールも2500番台。旧型ですがセルテート(DAIWA)で挑みます。
高橋「......。そんな太いラインじゃなくても大丈夫ですよ。0.4号で戦えると思います」
え? そうなの? ブリってぇと、8〜10kgじゃないですか。
さて、泳がせの釣りについては、記事をあらためて後日に紹介しますが、高橋船長のノウハウ含めて、かなりルアーマンは勉強になる釣りであることがわかりました。端的言うと、ルアー釣りがうまくなると思いますので、騙されたと思って一度、泳がせ釣りをやってみてください。
ヒットしたのは70cmを超える良型のシーバス
高橋船長の指導、指示を受けながら生きたコノシロをドリフトさせていると、やがてそれを狙ったシーバスがコノシロに食いつきます。アベレージは70から80cmということですので、そのサイズなら、そもそもサーティフォー の既存ロッドでも捌き切れるサイズです。
ロッドを空振りされた方は、このロッドのバットパワーに驚くのですが、単純に「強い」というわけではありません。単に強いだとアジングロッドとしての繊細さを失いかねません。
次回以降は、このロッドのパワフルさではなく繊細さと、アジングロッドとしての基本性能の高さを解説したいと思いますが、今回は、「戦える力強さ」をプロモーションさせていただきます。
今回のロケでは、ロッドの持つファイト機能を効率よく活かしながら魚をランディングすることを心がけました。
ミッドの持つフッキング能力とダンパー能力。バットの持つファイト能力。この二つが実に理想的なバランスでしたので、苦労せず魚と戦うことができました。
瞬発力のあるブリを今回の釣行ではヒットできなかったのは心残りですが、強烈な突進力に対してもリールのドラグの力を借りつつ、ロッドの持つ柳のようにしなやかなファイト能力を活かすことで、対抗できるだろうなということは確信できました。
今回の釣行ではやや、ドラグは緩めで対応しましたが、ロッドの扱い方ひとつで、ゆるいドラグでもしっかりと魚にプレッシャーを掛けてランディングまで持ち込むことが可能です。いくらブリと戦えると言っても、策のない強引なやりとりで仕留めれるほど神がかったロッドではございませんのであしからず。
ただ、オフショアのSLJ的な使い方でも、腰砕けになることはありませんのでご安心ください。ティップの繊細さゆえに、大きなルアーが投げれないだけでバーチカルに落とすのならば問題なく、思いルアーもミッドに背負わせて操作することが可能であることも付け加えておきましょう。
デザインした家邊さんも「海外の釣行にもいいよね」とそのパワフルさには太鼓判を押しています。なんども言いますが、一応というか王道のアジングロッドですのでよろしくお願いします(笑)
受注開始は3月中旬。4月納品予定! ゴールデンウィークに間に合わせたい!
今回、Advancement65は200本を工場に受注済み。マテリアルにナノアロイ仕様の最新素材をこれでもかと盛り付けたので、価格も5万8000円!(税別予価) しかし、そのアジングロッドとしての基本性能の高さ、大型魚に対しての対応力はこれまでに解説してきた通り!
ナノアロイってなぁに? 釣り竿選びでよく聞く謎用語を漫才で解説してみた。 - ルアマガ+(プラス)|内外出版社
開発者がいっちゃん欲しいロッドとしてオーダーしたので、商品に微塵の妥協がないことはお伝えしておきます。むしろ作り込みまくりました。家邊さんを追い込んで...
正直なところ200本の注文を売り切ってしまったあと、場合によっては再生産を行いません。なぜかというと高いもの! あと100人欲しいとかになったら、うーん、再生産できるかな?という感じですが、どちらにしろ次の入荷は秋以降になります。
内外出版社の販売サイトもリニューアル予定ですので、お楽しみに。開発担当のフカポンはこのロッドが万が一、大量に売れ残るようなことになれば 逃げますだって原価が高いもの!。ただ、かなり問い合わせが来てるので、逃げなくて済みそうな気配ではあるのですが...。
ということで、近いうちにみなさまにも実際に触ってもらえる機会を作ろうかとは思っております。気にせず買えよ、買えばわかるさ! と言いたいところですが、高価なロッドを記事だけでポチっと買うのも狂気の沙汰なので...。続報をお待ちください。
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