主演・役所広司、監督＆脚本・西川美和の映画「すばらしき世界」から、役所演じる三上が自動車の技能試験を受けるシーンの本編映像が公開された。
「今度こそカタギになる」と強く胸に誓った三上は、ドライバーの職を得るため、服役中に失効した免許証をゼロから取り直すことに。夜な夜な学科の勉強にも取り組んだ三上は、ついに技能試験を迎える。刑務所仕込みのクセが抜けない三上は、手を大きく振り、足を上げて行進。車に乗る前には、大きな声で名前と受験番号を叫ぶ。気合十分の三上だったが、シートベルトを締めるのを忘れ、エンジンを派手に吹かしてギアもあやふや。ようやく発車するものの、ワイパーがフロントガラスを洗い始めてしまう。まっすぐだが不器用な三上の姿が描かれている。
映像で描かれている三上の行進は、役所が「うなぎ」で今村昌平監督の演出を受けたものだという。現在の受刑者とは異なる歩き方とのことだが、役所は「三上は″ベテラン“の受刑者だから」と演技に反映させている。
すばらしき世界
2021年2月11日全国公開
配給：ワーナー・ブラザース映画
©佐木隆三/2021 「すばらしき世界」製作委員会
