フェラーリF1のリザーブドライバーとなったアイロット、2021年中にFP1に出場へ

 フェラーリのテストドライバーを務めるカラム・アイロットは、2021年シーズンはF1に集中する計画であると述べており、その活動の中には金曜午前中に行われるフリー走行に、複数回出走することが含まれる予定だ。

 1月末にフィオラノで行われたフェラーリのプライベートテストに参加したアイロットは、2018年型のフェラーリSF71Hで50周以上を走行した後に、以下のように語った。

「チームとともに、さらに少し経験を積み、F1での仕事環境も理解することができた。良い形で1年のスタートを切ることができたと思う」と22歳のアイロットは言う。

「気持ちを新たにして、久しぶりにF1マシンに乗った。最高の気分だったし、素晴らしい経験になった。プレシーズンテストまでに、フェラーリF1での仕事に没頭できるよう努めたい」

 その仕事の一環として、アイロットは2021年には複数回にわたり金曜フリー走行に出走するチャンスを得る。

 もともと彼は、2020年にニュルブルクリンクで開催されたアイフェルGPの金曜フリー走行にハースから参加する予定だったが、悪天候のためにチャンスを失った。

 フェラーリのチーム代表マッティア・ビノットは、今年こそはアイロットを何度かFP1で走らせると発言している。

「我々のテストドライバーとなるカラム・アイロットは、シミュレーターでの作業を行い、フリー走行で走る」とビノットはメディアに話した。しかしながら、どのチームからフリー走行に参加するのかは言及していない。

2020年F1第11戦アイフェルGP カラム・アイロット(ハース)

 アイロットは、今年他のシリーズにフル参戦するつもりはなく、フェラーリでのテストおよびリザーブドライバーの役割に集中したいと考えている。

 2020年にアイロットはFIA-F2選手権でランキング2位を獲得した。チャンピオンになったのは、アイロットと同じフェラーリ・ドライバー・アカデミー所属のミック・シューマッハーで、シューマッハーは今季ハースからF1デビューを果たす。

 F2に再度参戦することを考えるかと尋ねられたアイロットは、「もう一度やりたいという思いもある。(けれども)トップ2、トップ3に入ったのだから、自分の実力を再び証明しなくてもいいと思っている」と答えている。

「頂点を求めて努力しなければならないし、それは僕の新たなチャレンジだ。簡単ではないが、時間はある」

「僕はおそらく、ほぼすべてのF1レースでパドックにいることになるだろう。そんなことがなければいいとは思うけれど、もしも誰かが病気になったり怪我をしたときには、どこかの段階で声がかかるだろう。でもそんなことが誰にも起こらないことを願っているけどね」

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