エンゼルスがレイズとのトレードで救援右腕・スレガースを獲得

日本時間2月9日、エンゼルスは後日指名選手1名または金銭とのトレードでレイズから救援右腕アーロン・スレガースを獲得したことを発表した。レイズは先日、元エースのクリス・アーチャーとの契約合意が報じられており、ロースターの枠を空けるための動きとみられる。なお、スレガースを獲得したエンゼルスは、ロースターの枠を空けるために左腕ディロン・ピータースをDFAとしたことを発表している。

現在28歳のスレガースは、2013年のドラフトでツインズから5巡目(全体140位)指名を受けてプロ入り。マイナーでは先発投手として育成され、2017年8月にメジャーデビューを果たしたが、2年間で8試合(うち5先発)に登板して1勝2敗、防御率5.90と思うような成績を残すことはできなかった。

2019年はツインズからパイレーツを経てレイズに加入し、1試合だけ登板してメジャー初セーブを記録したが、1年間で4度のDFAを経験する厳しいシーズンに。マイナー契約でレイズと再契約した昨季は、メジャーとマイナーを何度も往復しながら自己最多の11試合(うち1先発)に登板し、0勝0敗2セーブ、2ホールド、防御率3.46という自己最高の成績をマークした。

打者を圧倒するようなボールは持っていないものの、シンカーとスライダーのコンビネーションを軸に、打者に強い打球を打たせないピッチングが持ち味。昨季26イニングを投げて与四球はわずか5つだけ(与四球率1.73)と制球力も安定しており、試合中盤の複数イニングを安心して任せることのできる投手である。

強力投手陣を誇るレイズでも一定の登板機会を与えられていたため、投手力に不安を抱えるエンゼルスではこれまで以上に登板のチャンスが増えることが予想される。先発の経験もあるため、ロングリリーフを担える点も魅力である。レイズのロースター枠から押し出された選手ではあるものの、エンゼルスにとって貴重な戦力となりそうだ。

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