2021年のスーパー耐久はST-Zクラスが超激戦区に!? 台数も15台前後に増加の可能性も

 2020年は残念ながら第6戦鈴鹿が新型コロナウイルス感染拡大の影響による緊急事態宣言のため中止になってしまったスーパー耐久。しかし、チームからは2021年の参戦体制が発表されるなど、少しずつその陣容も発表されている。そんななか、2021年はGT4車両を使うST-Zクラスがさらに激戦になるのではないかという噂も聞こえてきた。

 スーパー耐久では2017年から、当時少しずつ世界的に台数が増えていたGT4車両によるST-Zクラスが設けられ、年々少しずつ台数が増加。2020年はカスタマーに人気が高いメルセデスAMG GT4を中心に、アウディR8 LMS GT4、BMW M4 GT4、KTMクロスボウGT4、ポルシェ・ケイマン、アストンマーティン・バンテージAMR GT4など多くの車種バラエティがそろい、第4戦もてぎでは10台ものエントリーを集めた。

「GT3では少し速すぎる」と感じるジェントルマンドライバーにも扱いやすく、かつプロが駆れば相応のスピードと迫力のレースが楽しめるGT4は、その車両価格のリーズナブルさからも世界的に人気だが、2021年はこの台数がさらに増えることになりそうだ。

 すでに正式発表済みのチームとしては、D’station Racingが今季もアストンマーティンを投入するほか、2月9日にはC.S.I RacingがいよいよトヨタGRスープラGT4の投入を正式発表した。2月7日に富士スピードウェイで行われたスポーツ走行では、その他にも林テレンプSHADE RACINGやHIROSHIMA TOYOPET RACINGがGRスープラGT4を走らせており、これらのチームも導入が噂される。

 また、この日のスポーツ走行で登場したCOMET RACINGもメルセデスAMG GT4を走らせた。チームには2台のメルセデスがあるはずで、2台体制での参戦も可能性としてはあるだろう。

 この日、多くの関係者に聞くと2021年のST-Zは、ラウンドによって増減はあれど「15台程度の参戦があるのではないか」という声も聞かれた。チームの性格もさまざまで、観ている側にとっても楽しみが多いST-Zは、今季最も注目のクラスと言えるかもしれない。

C.S.I RacingのGRスープラGT4
COMET RACINGのメルセデスAMG GT4
TKRIのメルセデスAMG GT4
Audi Team AS SportのアウディR8 LMS GT4
SS/YZ RACING with Studieの20号車M4 GT4
2021年もST-Xにアストンマーティン・バンテージAMR GT3を、ST-ZにバンテージAMR GT4を投入するD’station Racing

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