「来る者拒まず」古田敦也氏ミーティングに野手参加たった6人の〝悲報〟

小川の球を受ける古田臨時コーチ

最下位からの巻き返しのカギは積極性かもしれない。ヤクルトの元監督で春季キャンプの臨時コーチを務める古田敦也氏(55)が9日にブルペンで〝捕手〟に復活した。

小川の志願によって実現し48球を受けた。身振り手振りをまじえ、時にはブルペンの土に古田氏がホームベースを書き込み、球の軌道を説明するなどの熱血ぶり。さらに投げ終わった後は石井投手コーチも加わり、25分間話し合った。古田氏によれば小川から「こんな球どうですか?」と聞かれ「もうちょっとこうやったほうがいいんじゃない?」とアドバイスをしたという。

専門分野の捕手陣だけでなく、投手陣にも大きな影響を与えている。それは宿舎に帰っても同じだ。4日から沖縄入りした古田氏は座学としてバッテリーミーティングをすでに3回開催。「バッテリーの強化がチームの目標になってると高津監督も言っているので」(古田氏)と配球の話などを行っているという。

ミーティングには野手も参加可能。1回目のミーティングに参加した青木は「バッテリーがどういうことを考えるのかや、どういうことが見分ける時に大切なのかということも教えてくれた」と明かし「すごく勉強になりました」と目を輝かせた。

ただ3回行われたミーティングには、野手からはいずれも2人ずつ参加しただけ。これにチーム関係者は「せっかく古田さんがいるんだから、もっと積極的にかかわってほしい。野村さんの教えを直に受けた人だし、バッテリーに限らず選手全員に役立つことだと思うし」と指摘する。

古田氏の臨時コーチは11日まで。残りわずかな時間だが、選手の〝前のめり〟に期待を寄せた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社