森会長なぜ続投? カンニング竹山が苦言「『あの発言をしても、この人しかいない』は時代錯誤だ」

ABEMAが、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

2021年2月8日(月)夜9時からの放送では、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の“女性蔑視”発言が海外にまで波紋を広げる中、共同通信の世論調査では、約6割が「森さんは会長として不適格」と回答したことを報じた。これを受け、森会長や東京五輪に関する取材を続けているスポーツジャーナリスト・二宮清純をゲストに迎え、東京オリンピックをめぐる「森会長続投の是非」について議論した。

記者会見で辞任について問われた森会長が、「皆さんが邪魔だとおっしゃる通り、老害が粗大ごみになったのかもしれません」と発言したことに対し、番組MCでお笑い芸人のカンニング竹山は「“老害”という言葉はあまり好きではないが…」と切り出すと、「森会長は大分お年を召された方。あの世代の人は、昔からの考え方をずっと曲げずに持っている方もおり、考え方を直せと言ってもおそらく難しい。でも時代の流れや社会の考え方は今と昔で大分違う。僕も来月で50歳になるが、ここ10年くらいで固定観念など自身の考え方を変えていこうとしてきた。森会長は仕事がものすごいできると聞いたこともあるが、それでも社会とのズレが生じてきており、世の中に理解しづらい環境になってきていると思う」と自身の考えを述べた。

また、世論調査において約6割が「会長として不適任」と回答した事実がある一方で、組織委員会の内部から批判はあるものの、「辞めるべき」という声が上がってこない現状に、竹山は「森さんの発言だけを切り取ると、おそらく何も考えずに発言したと思う。森会長がいないとオリンピックでの政治的要素が上手くいかないと言われているが、ああいう発言を普通にしちゃう人は会長として適任ではない。また、もし森会長が辞めてオリンピックができなくなる状況があるのであれば、それは組織委員会自体が悪いと思う。今は、『あの発言をしても、この人しか仕事ができる人がいない』という時代ではないことを認識するべき」と世論と組織委員会との考え方のズレについて指摘。組織委員会が森会長を辞めさせたくない理由について二宮は「次になる人は野球でいう“敗戦処理”となる。誰も火のついたバトンを受け取りたくない。組織委員会は最後まで森会長に逃げられないようにしているのかもしれない」と分析した。

本放送の様子は、現在も「ABEMAビデオ」で配信中。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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