藤子不二雄スタジオは〝毎週給料日〟えびはら武司氏が明かす豪快秘話

えびはら武司氏

毎週が給料日!? 漫画家のえびはら武司氏(66)が藤子スタジオの超リッチ待遇を語った。えびはら氏は9日、東京・池袋のシアターグリーンBOX in BOX THEATERで行われた舞台「まいっちんぐマンガ道~希望への扉」(10~14日)の公開リハーサルに出席した。

ヒット漫画「まいっちんぐマチコ先生」の作者である、えびはら氏の自伝的作品「まいっちんぐマンガ道」を舞台化。ファンから初めてのアシスタントになり「藤子・F・不二雄の最初の弟子」といわれる、えびはら氏が藤子不二雄スタジオ入所から漫画家になるまでを第1話として昨年の7月に公演。今回はその第2話として同スタジオでの日々を中心にアシスタント仲間たちとの青春の物語が描かれている。

藤子・F・不二雄さんを演じた武田知大(34)について「40年前を思い出しました。先生にそっくりでビックリ。みなさんと違う感激を味わってました。最初見た時は全然、違う人だったけど、よく研究してくれました」と役作りを絶賛していた。
東スポファンという、えびはら氏が本紙だけに当時の思い出を語ってくれた。

残業が200時間、300時間が当たり前だった。それでも、「大好きな先生とずっと一緒にいられるし、好きな漫画を書いていればいいからパラダイスだった。楽しかった」と振り返った。

また、漫画家のアシスタントといえば多忙&安月給と思われがちだが、「毎週のように給料日があったイメージ。給料もらったら5日後にボーナスもらってね。バンバンもらっても使ってる暇もないから、ためる気がなくてもたまっちゃうよね。手塚プロと石森プロと、どこが一番待遇がいいか、漫画関係者とトークした時も勝ちました。手塚プロよりも給料よかったです」。

さらに「香港とかハワイとか海外旅行にも行きました。スタジオの全員どころか、『一人でも多い方が楽しいじゃない』と言って、OBとか20人ぐらいで行ってました」と豪快エピソードを明かした。

© 株式会社東京スポーツ新聞社