ジャイアンツが救援左腕・マギーと2年700万ドルで契約合意

日本時間2月10日、ジャイアンツがドジャースからフリーエージェントとなっていたベテラン救援左腕ジェイク・マギーと2年700万ドルで契約合意に達したことが明らかになった。現在34歳のマギーは6年間プレーしたレイズを離れたあと、ロッキーズで4年、ドジャースで1年プレーしており、ナショナル・リーグ西部地区でプレーするのはジャイアンツが3球団目となる。昨季の好投を維持できるのであれば、大きな戦力となりそうだ。

マギーはレイズで2度の防御率1点台をマークするなどセットアッパーないしクローザーとして安定した活躍を見せ、2016年1月にロッキーズへトレード移籍。2年間で119試合に登板して防御率4.11と期待通りの活躍はできなかったものの、2017年に復調の兆しを見せていたこともあり、フリーエージェントとなったあと、3年2700万ドルで再契約を結んだ。

ところが、その後の2年間は106試合に登板して防御率5.54とさらに成績が悪化。若手投手に経験を積ませるのがベターと考えたロッキーズは契約を1年残して昨季開幕前にマギーを解雇し、マギーは1年契約でドジャースに加入した。すると、24試合で3勝1敗、6ホールド、防御率2.66と復活を遂げ、ドジャースの地区8連覇に貢献。20.1イニングを投げて33奪三振/3与四球と投球内容も素晴らしかった。

ジャイアンツは今オフ、ベテラン救援左腕のトニー・ワトソンがフリーエージェントとなっており、マギーはその穴埋めを担うとみられる。絶対的なクローザー候補が不在のため、昨季の好投を維持できるようであれば、クローザーを務める可能性もある。

なお、マギーはほとんど速球しか投げないことで知られており、昨季は実に全投球の96.4%がフォーシームだった。レイズ時代に平均97マイルに達していたフォーシームは平均95マイル前後まで球速を落としているものの、昨季は被打率.194という好成績を残しており、速球の威力をどこまで維持できるかが活躍のカギを握る。

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