新作アニメ「擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD」制作発表会見に三森すずこ、蒼井翔太らが登壇

日本テレビほかで4月6日にスタートするアニメ「擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD」(火曜深夜1:29)の制作発表会見が行われ、声優を務める、三森すずこ、蒼井翔太、Raychell、伊藤彩沙、小林親弘、プロデューサーを務めるBAKKEN RECORDの大松裕氏、ブシロードの木谷高明氏が登壇した。

同作は、明治64年、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本が舞台。国家は、独自のエネルギー源、“龍脈”を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。しかし、そんな華やかな都市の裏で、革命の炎をくすぶらせ、政権打倒をもくろむ、反体制派組織・クチナワがうごめいていた。その駆除を任された、徳川政府の闇組織・鵺(ぬえ)。幼い頃に家族を殺害された雪村咲羽(声・三森)は、鵺の処刑人となり、その仇・蛇埜目を探し続けていた――。三森のほか、月城真琴を蒼井、花風エレーナをRaychell、中村浅陽を伊藤、葛原仁を小林が演じる。

徳川時代が長く続いていたという本作の設定に「歴史が得意なタイプではないですが、全くない年号なので、歴史が苦手な私でも、ファンタジーとして新しい世界として受け入れることができるなとワクワクしています」と期待を寄せる三森は、演じる雪村について「書店員として働きながら処刑人として生きている。処刑人随一の技と体力を持っていて、自分にも他人に厳しい人物」と説明。そして「難しい部分しかない」と話す役を演じるにあたり、「毎話、毎話、自問自答しながら、今日はやり切れたかなと、魂を削りながら演じています。雪村は、復讐(ふくしゅう)のためだけに生きている女性なので、普通の女性とは違う感覚。他人に対しても興味がなくて、復讐に対してだけ熱くなる、その緩急のつけ方難しい」と悩みながら撮影に臨んでいることを明かした。

また、蒼井は「表向きはバンドネオン奏者で、男装の麗人ながら処刑人として活躍。決して本心を相手に悟られないように偽っている。目的達成のためならうそをいとわない人物」と月城のキャラクターを解説。「蒼井さんにぴったりだと思った」と司会者が発言すると、「ワハハハ」と豪快に笑い、「『男装の麗人』…気になるワードであるかと思いますが、わたくし蒼井翔太が演じさせていただくことが決まったのは、逆パターンみたいな感じですが、女形を日頃やらせていただくので、少しでも気持ちが分かるのではないかと、使命を感じている」と役柄に対する思いを語った。

そして、名ばかりの小説家で、欲望に忠実な処刑人・エレーナを演じるRaychellは、「娼婦の一面もあるので、どう演じていたらいいのか悩みがありましたが。キャストの皆さんからアドバイスをいただいたり、監督からご指導いただきながら演じています」と奔放なキャラクターに苦労している様子。また、雪村に助けられる7歳の女の子・浅陽を担当する伊藤は、監督から「浅陽は『イノセントな存在』」と言われているそうで「『擾乱』の世界観に魅了されて、ドキドキしながらアフレコに挑んでいます」とコメントし、処刑人たちを束ねる葛原役の小林は「『鵺』は闇の組織だけあって、葛原本人も闇深く、何を考えているのか分からない人。でも、あまり話すとネタバレになってしまうので、アニメを見て楽しんでほしいですね(笑)」と期待感をあおった。

また、Raychellは、自らがベースボーカルを務めるバンド・RAISE A SUILENが、オープニング主題歌の「EXIST」とエンディング曲の「Embrace of light」を担当していることを発表。「『擾乱』の世界観にぴったりの楽曲になっています。普段はEDM系のロックバンドですが、今回は和のテイストが入っていて、バンドとしても新しい挑戦が詰まった楽曲です」とアピールすると、一足先に楽曲を聴いた伊藤は「(楽曲が流れる)オープニング映像を何度も見てしまって、先に進めなかった。そのぐらいカッコいい曲。素晴らしいです!」と大絶賛した。

さらに会見では、アニメ版の声優陣がそれぞれのキャラクターを演じる舞台が、今秋に明治座で上演されることも発表され、三森は「殺陣がたくさんあって、明治座で大立ち回りをするとなったら、鍛えるしかない」と意気込んだ。

なお本作は、BS日テレ(4月7日スタート 水曜深夜0:00)、CS日テレ(4月13日スタート 火曜深夜0:30)でも放送されるほか、Huluでは、各話1週間先行配信も決定。また、3月27日には、第1~4話がいち早く鑑賞できる「先行上映&トークショーイベント」が開催される。

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