『プニラバTG』が「究極のタイラバ」と呼ばれる理由とは?【ルアマガ+のフィッシングショー】

ナマリとラバーだけで構成されていた従来のタイラバ。そこに流星のごとく現れた『プニラバ』はソフトなワーム素材を身に纏い、その生命感あふれるフォルムで全国のマダイを魅了してきた。この進化系ともいえるタングステンモデル、プニラバTGが3月に発売される。今までの食わせパワーに加え、浮き上がりや沈降速度といった弱点を克服したという。その全貌を開発担当の池田さんに直撃インタビュー!

イカ型スーツを纏ったタイラバのタングステン進化系

プニラバTG(ルミカ)

ナマリ部分をイカ型の超弾性素材で覆った一体構造のプニラバ。そのタングステンバージョンが3月から登場する。開発者である池田さんにインタビューを敢行した。

池田「ラバーとスカートで誘うタイラバに比べて、やわらかい中空の素材で全体を包んでいるプニラバは、まるでマダイの大好物であるイカそのものの波動を出して誘ってくれます。アピール面だけじゃなく、柔軟なので食い付きも良いんです。でも、このやわらかい素材が水の抵抗を受けるのと、若干浮力があるんです。その点、沈降速度がやや遅くなるんですね」

プニラバTG(ルミカ)

イカの部分がフォール中の抵抗になるとのことですが…抵抗がそれほど重要なんですか?

池田「若干遅くなるのは逆に捕食されやすい適正な沈降速度ともいえるんですけど、潮が速いと浮き上がりやすかったり、深い場所を狙うときにボトムまで時間はかかってしまうんです。この弱点を克服したのが、今回のTGになるんです」

タングステンで重いと速く落ちるということですね?

池田「同じ重量でも体積が減ったので、水の抵抗も減って機敏な動作になったんです。そのおかげで速い潮流でも扱いやすく浮き上がりにくい。あと、重心位置も見直していますので、いち早く着底するようになっています」

確かに周りより速く着底したほうが良い場合も多いですよね。

池田「そうなんですよね、着底の速さってタイラバでは結構釣果に直結しやすいんです。あとは、感度も良くなっているので底取りも分かりやすくアタリも取りやすい。そして、ヘッドも小さくなっているから根がかりも回避しやすくなっています」

良いこと尽くめですね…!

マダイはもちろん、ボトムでは根魚、中層では青物も良く釣れる!

池田「あと、イカ部分の素材も改善しまして、強くシャクってもスーツがブカブカと抵抗にならない強めの素材になっています。やっぱりマダイはイカが大好きなので、このスーツが脱げてしまうと釣果に大きく影響が出てしまいますから。特にボトム付近へフワフワとイカが落ちてくるのを待ち構えているマダイにとって、このやわらかい波動のプニラバは非常に効果が高いんです」

マダイ以外の魚も狙えるという話ですが…?

池田「ボトムなら根魚、中層でシャクっていけばハマチ、ブリといった青物もプニラバへの食い付きが違うんです。ほかがまったく釣れていなかったなか、プニラバだけ青物が連続5ヒットになったこともありました」

底層でガツンと食いついてきたアカハタ。プニラバの可能性は無限大だ。

池田「やっぱり従来のタイラバに比べて、足が10本もあるソフトな素材だと視覚効果だけじゃなく、やわらかい波動が出て魚の側線を刺激してくれるから信じ切ってガツンと食ってくる…そんなアタリも多いんですよね」

プニラバ自体、かなり全国区へ浸透してきましたよね。

池田「プニラバをさらに進化させたものになっていますので、周りが渋いときに1人だけスピーディに数釣り…なんてことができるような究極のタイラバに仕上がっていると思っています」

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