民有地の斜面工事、助成を拡充 鎌倉市、所有者の崖崩れ対策後押し

台風15号の影響で、鎌倉市内では倒木や土砂崩れが相次ぎ、陸上自衛隊が撤去作業を行った=2019年9月、鎌倉市二階堂

 鎌倉市は2021年度、崖崩れ災害を防ぎ市民の命を守ろうと、民家近くの斜面工事や斜面上などの樹木伐採の助成費用を拡大する。

 市は10日開会の市議会2月定例会に、3400万円を計上した一般会計当初予算案を提出した。

 民有地の安全管理は土地所有者が責任を負うのが原則だが、工事は費用が高額なケースが多く、負担を理由に尻込みする所有者は少なくない。

 市は従来から、そうした状況から対策の後押しになればと、条件を満たした対象箇所で工事費の2分の1を助成する制度を用意。相次ぐ自然災害を受け、限度額を大幅に引き上げる。

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