祇園祭の山鉾を飾るペルシャじゅうたん完成 2022年の復興目指す鷹山

©株式会社京都新聞社

右側の胴掛となるカシュガイ民族の織物(手前)と、左側の胴掛になる織物。どちらも手紡ぎの羊毛に草木染めを施し、手織りで仕上げられた(京都市中京区)

 2022年の祇園祭・後祭での復興を目指す鷹山(京都市中京区三条通新町東入ル)が、左右の胴掛にするためにイランで織っていたペルシャじゅうたん2枚が完成した。山鉾を飾る胴掛や見送は各山鉾町が趣向を競い合うように外国製の織物を取り入れてきた伝統にならい、「令和の山」として復活する鷹山は、格調高い手織りのじゅうたんに彩られる。

 左側の胴掛は、イラン中部の都市カーシャーンで織ったもので、ハスの花やザクロなどの文様を描いた緻密な曲線柄が特徴。ブドウの葉と藍の重ね染めにより発色する黄緑色は、カーシャーン独特の色という。右側の胴掛はイラン南部のファールス州に暮らすカシュガイ民族に伝わる織物で、水を象徴するカニの連続文様を表現している。

 2点とも京都企業の経営者らでつくる交流団体「KIA会」の寄付により2年以上かけて織り上げたといい、KIA会会長の堀場厚・堀場製作所会長は「京都の企業として祇園祭に携わる機会はうれしく、やりがいがあった」と喜んだ。鷹山保存会の山田純司理事長は「いろいろな人の縁がイランにまでつながり、素晴らしい胴掛ができた。巡行で皆さんに見ていただくのが楽しみ」と話している。