「アジフライの聖地」松浦市がグランプリ 県ツーリズム・アワード

知事らと記念写真に納まる受賞者。前列左から2人目が友田市長=県庁

 「アジフライの聖地」としてさまざまなプロジェクトに取り組んでいる松浦市は10日、長崎県の観光振興に貢献した団体などを表彰する「県ツーリズム・アワード」で最高のグランプリ(知事賞)を受賞した。
 同アワードは、県と県観光連盟が観光業者の意欲喚起と県民の意識醸成を目的に昨年度創設。「真心のこもったおもてなし」や「新たな観光素材の開発」といった活動に取り組んでいる県内外の団体、企業、個人を表彰する。本年度は25件の応募があり、知事賞のグランプリ1件と準グランプリ2件、特別賞の県観光連盟会長賞1件を選んだ。
 グランプリの松浦市はアジの水揚げ量日本一を誇り、2018年から「アジフライの聖地 松浦」プロジェクトをスタート。毎月第3(参)金曜日を「アジ(鯵)フライデー」に制定したほか、連携店を巡るスタンプラリー、アジフライに合うソース選手権の開催など県内外でユニークな企画を次々と実施。観光客数も着実に伸ばしている。
 県庁で中村法道知事から表彰された友田吉泰市長は「栄えある賞に感激している。今後も情報発信に力を入れ、地域の魅力を磨いていきたい」と喜んだ。

 他の受賞者は次の通り。
 ▽準グランプリ 産官学連携による宿泊施設の安心・安全認証制度「team NAGASAKI SAFETY」の構築および運営(新型コロナウイルス予防対策認定実行委員会)、観光列車「しまてつカフェトレイン」の運行(島原鉄道)▽特別賞 宿泊サービスの品質向上に向けた「おもてなし活動」(ニュー長崎ビルディング、ホテルニュー長崎)

© 株式会社長崎新聞社