B・スプリングスティーンが飲酒運転で逮捕 CMが配信中止に

B・スプリングスティーン(ロイター)

米ロック界の大御所、ブルース・スプリングスティーン(71)が昨年11月に飲酒運転で逮捕されたことが10日発覚したことを受け、自動車ブランド「ジープ」はブルースを起用したCMの配信を停止した。米FOXニュースなどが伝えた。

FOXによると、CMはもともと今月7日に開催されたスーパーボウルの中継で一度だけ放送されたもので、その後はユーチューブやフェイスブックなどSNSで配信されていた。

このCMはブルースが企業広告に初めて出演したことで話題になり、トランプ政権下で〝分断〟した米国民が再び団結するための妥協点の模索を呼びかける「中間」というブルースの詩がCMのメッセージとなった。

報道によると、ブルースは昨年11月14日、地元ニュージャージー州の国立公園で酒を飲んで運転したとして逮捕された。捜査には協力的だったという。

ジープを傘下に持つ多国籍自動車会社ステランティスは「この件に関して当社はニュースで知ったばかりで内容を確認していないため、詳細にコメントすることは控えたい」と米音楽ニュースサイト「ピッチフォーク」に伝えた。

「ただ事実が証明されるまではCMを停止することにした。しかし、コミュニティーや団結というメッセージは不変で、それと同様、飲酒運転も許されるものではない」と続けた。

米ロック界を代表する反トランプ派として知られるブルースは、今年1月のバイデン新大統領の就任式を祝う特別番組に生出演。首都ワシントンのリンカーン記念堂の前で自身のヒット曲「ランド・オブ・ホープ・アンド・ドリームズ」を歌った。

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