Rソックスが澤村獲得へ メジャーリーグ公式サイトも伝える

日本時間2月11日、メジャーリーグ公式サイトでレッドソックスの番記者を務めるイアン・ブラウンは、関係者の話としてレッドソックスが澤村拓一を獲得間近となっていることを伝えた。サンケイスポーツをソースとして2年240万ドルの契約であることにも言及している。千葉ロッテマリーンズから海外フリーエージェント権を行使した澤村は、岡島秀樹、上原浩治、田澤純一といった日本人リリーバーが活躍したレッドソックスで夢を叶えることになりそうだ。

ブラウンは「澤村はボストンで重要な役割を担う最新の日本人投手になるチャンスがある。マット・バーンズ、アダム・オッタビーノ、ダーウィンソン・ヘルナンデスらとともに試合終盤のイニングの手助けをするだろう。90マイル台中盤のファストボールに加え、決め球としてスプリッターを使う」と述べている。ブルペンの層が厚いと言えないレッドソックスにおいて、澤村は主力リリーバーの1人として期待されている。

現在32歳の澤村は昨季、読売ジャイアンツで不振に苦しみ、シーズン途中でロッテへトレード。移籍後は22試合に登板して防御率1.71と復活を遂げた。日本プロ野球での9シーズンで通算352試合に登板して48勝52敗75セーブ、64ホールド、防御率2.77をマークしている。

ブラウンは「レッドソックスは現在、クローザーを決めていない。アレックス・コーラ監督は9回を複数の投手に任せる可能性もある」と述べており、澤村はバーンズ、オッタビーノ、ヘルナンデスらとともに、その候補の1人となるかもしれない。また、元広島東洋カープのライアン・ブレイシアもライバルの1人となるだろう。

今オフ、オッタビーノやマット・アンドリースを加えたとはいえ、レッドソックスのブルペンは決して層が厚いとは言えず、メジャー契約を結ぶとみられる澤村のロースター入りはほぼ確実。開幕から好投して首脳陣の信頼を獲得すれば、メジャー1年目からクローザーに抜擢される可能性も十分にありそうだ。

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