DeNAから侍ジャパン・稲葉監督の〝好アシスト〟を絶賛する声

DeNAキャンプを訪れた稲葉監督(左)と三浦大輔監督

DeNAから侍ジャパン・稲葉篤紀監督(48)の〝好アシスト〟を絶賛する声が上がっている。その発端となっているのは7日にチームの沖縄・宜野湾キャンプを視察した侍指揮官がDeNAの東京五輪代表候補メンバーとして自ら「三嶋(の名前)も出してもらっていいですか?」と報道陣に対し、異例の注文を切り出したことだ。

ここまで侍ジャパンの〝不動の守護神〟として日の丸を背負い続けてきた山崎康晃投手(28)が昨季はわずか6セーブで防御率5・68と低迷。代役守護神として三嶋一輝投手(30)が18セーブ、防御率2・45をマークするなど大活躍を遂げ、チームの危機を救った。ところがメディアの間ではいまひとつ脚光を浴びておらず、どちらかと言えば今キャンプで二軍スタートとなった山崎の復活に焦点が当てられる傾向が強い。

そうした中、稲葉監督が法大出身の後輩右腕である三嶋の名を挙げ「あいつは抑えになってより一層、最後抑えるんだってものが出てきた。抑えの候補として見ていく」と言い切った。三嶋を絶賛した侍指揮官の言動にはチーム内から「これで三嶋はもちろん、康晃にも相乗効果を生み出すことになるはずだ」との指摘が飛び出している。

「三嶋は昨季、裏MVP級の活躍を果たしたはずなのに余りスポットライトを当てられず不びんなところもあった。ところが大学の先輩から直々に名前を挙げられ、しかもジャパン入りのニンジンまでぶら下げられたことでが然、ヤル気になっているのは言うまでもない。対する康晃もこれでますます危機感を強め、完全復活へ猛奮起するはず」(球団関係者)

チームと共通する侍の〝守護神バトル〟は三嶋、山崎のどちらに軍配が上がるのか。激しい争いが繰り広げられそうだ。

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