藤井2冠が三浦九段を破り朝日杯3度目の優勝 初の最優秀棋士賞へ前進

藤井聡太2冠

将棋の朝日杯オープン戦の決勝・藤井聡太2冠(18=王位・棋聖)と三浦弘行九段(46)の対局が11日、東京・有楽町の朝日ホールで行われ、藤井聡太2冠が101手で勝利。同棋戦3回の優勝を果たした。

将棋は横歩取りから中盤から激しい攻め合いに突入。三浦九段の攻めが決まり、一時勝勢になったものの、準決勝同様に驚異の粘りで逆転。最後は鮮やかに寄せ切った。対局後は「負けになっていたと思う」と苦しい戦いを振り返った。藤井2冠は2019年以来、同棋戦3度目の優勝となった。

藤井2冠はこれで、2020年度41勝と勝数、勝率8割3分7厘、さらに連勝記録(14連勝で1位タイ)でトップに立った。さらに、この棋戦の準決勝で渡辺明名人を破っており、同年度の将棋大賞・最優秀棋士賞の最有力候補となりそうだ。獲得すれば藤井2冠にとっては初の栄誉となる。

実り多い2020年度をステップに、藤井2冠はさらなる飛躍を目指す。

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