森喜朗会長辞任でれいわ・山本太郎代表「五輪開催は寝言、妄想」

斬り捨てた山本太郎代表

れいわ新選組の山本太郎代表(46)は11日、五輪組織委員会の森喜朗会長の辞任問題で揺れる中でもなお五輪開催を進めている現状を「寝言、妄想」とぶった切った。

4月の参院広島再選挙の候補者公募で記者会見した山本氏は森氏の辞任について「五輪における憲法みたいなものである五輪憲章と相反する発言をした。そういう考え方だった人が日本のトップに立っていたのが間違っていた」と森氏の辞任は当然とした。

山本氏は「今の状況でもまだ五輪をやろうとしていること自体がちょっと寝言のように思える。妄想の域を出ていない。現状を認識していない人たちがいまだに五輪を進めようとしている」と呆れる。

山本氏は参院議員に当選した2013年に東京五輪の成功に向けて政府に努力を求めた国会決議の採決で、全国会議員の中で唯一、反対した。東日本大震災の復興や原発事故の収束などやるべき問題があるとし、その持論は今なお変わっていない。

「このコロナ禍の中でも、(五輪開催は)ギリギリまで蜜を吸おうとしている人がいるんだと思う」と指摘し、後任に川淵三郎氏が有力となっていることにも「感度が鈍い人たちが政治の場のみならず、五輪のトップにもついている。次にバトンが渡る人も森さんと親和性が高い」と問題解決には至らないと危惧した。

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