茂木健一郎氏が安易な森喜朗会長批判に警鐘「問題は森さんというより日本社会全体のシステム」

茂木健一郎氏

脳科学者の茂木健一郎氏(58)が11日、ツイッターを更新。女性蔑視発言で批判を受けている東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞任の意向を固めたことについて自身の見解を語った。

茂木氏は「森喜朗さんがお辞めになるようだけれども、ぼくとしては何となくもやもやする」とツイート。

そのうえで「問題は森さん個人というよりは、日本社会全体のシステム的なことのように思う。森さんを批判して辞めさせても何も変わらない気がする。『言葉』よりも『空気』の方がやっかいだし本質的だ」と主張した。

茂木氏は今月7日にも自身のブログで「森さんのご発言は不適切そのものだけれども」と前置きしつつ「森さんだけを非難しても仕方がない気がする。それはわかりやすすぎて安易すぎる。日本におけるジェンダーの不均等はもっと根が深いものだと思うからだ」とコメントしている。

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