2021年4月の入社式、約8割の企業が「リアル・会場型のみ」で実施予定

株式会社ディスコは、「キャリタス就活」掲載企業など全国の有力企業を対象に、2021年4月入社者の入社式・新入社員研修の実施予定や内定者フォロー実施状況を調査した。調査は2021年1月27日~2月5日に実施し、1,174社が回答。

調査によると、2021年4月入社者の入社式の実施予定について、「入社式を行う」が84.2%で、2020年の93.7%と比べて10ポイント近く減少。「未定」は11.9%と1割を超え、前年を大きく上回った。新型コロナの状況を見て判断したいと考える企業が⼀定数いることが推測できる。予定している形式は「リアル・会場型のみ」が圧倒的に多く76.2%。「オンラインのみ」での実施は、6.9%と1割未満にとどまった。従業員規模が小さいほど、「リアル・会場型のみ」の割合が高い傾向が見られた。

新入社員研修の実施予定形式については、「リアル・会場型中心」が50.6%、「リアルとオンライン半々」が25.2%、「オンライン中心」は11.5%。入社式と比べると、オンラインを活用する企業の比率が高く、大手企業では大手企業では47.4%と半数近くがオンラインでの実施を予定している。

入社までのフォローとして内定者に対して実施したことは、前年と比べ、全体的にポイントが下がっており、対面での接触が制限される中、フォローの手段が限られていることが読み取れた。最も多いのは「内定式」で70.9%。 続く「懇親会」は60.5%で2020年調査85.3%より 20ポイント以上減少した。フォローの形式は、「基本的にオンライン」が45.2%、「リアルとオンライン半々」が32.8%を合わせると、7割強が内定者フォローでオンラインを活用。従業員規模による差が顕著で、1000人以上の大手企業では、「基本的にオンライン」が61.4%だった。

内定者をフォローする上で感じる課題について、「選考もすべてオンラインで実施し、内定後のフォローもオンラインのため、例年よりも相互の関係性が薄いと感じる/運輸・倉庫」、「オンラインでは長時間のプログラムを設定しにくく、内容がマンネリ化してしまう/マスコミ」、「今までは懇親会と工場見学を行っていたが、今年はやむなくオンラインでの面談のみとなり、交流を深めるという意味では不十分だと感じた。ただ、⼀定の効果は感じられ実施する意味はあったと思う/鉄鋼・非鉄・金属製品」、「現在も辞退者が出ているのでフォローしたいが、コロナで何もできない/建設・住宅・不動産」などの意見が寄せられた。

参考:【株式会社ディスコ】2021年4月入社者の入社式・新入社員研修実施予定 ~新卒採用に関する企業調査(2021年2月)

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