Rソックスが便利屋・ゴンザレスと1年300万ドル+出来高で合意

日本時間2月12日、ツインズからフリーエージェントとなっていたユーティリティ・プレーヤーのマーウィン・ゴンザレスがレッドソックスと合意したことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、契約条件は1年300万ドル。また、成績に応じて最大で100万ドルを少し上回るくらいの出来高が設けられているようだ。ゴンザレスはアストロズ時代のヘッドコーチであるアレックス・コーラ監督の下でプレーすることになった。

現在31歳のゴンザレスは昨季ツインズで53試合に出場し、打率.211、5本塁打、22打点、OPS.606を記録。移籍1年目の2019年(114試合で打率.264、15本塁打、55打点、OPS.736)からさらに成績を落としたが、三塁と二塁を中心に一塁と右翼の守備にも就くなど、ユーティリティぶりは健在だった。

内外野の全ポジションを守れるうえにスイッチヒッターであるため、非常に使い勝手のいい選手であり、アストロズ時代の2017年には打率.303、23本塁打、90打点、OPS.907の好成績をマークしてMVP投票でもポイントを獲得。ただし、この年は不正なサイン盗みが行われていたことが報じられており、これ以外にOPSが.800以上のシーズンは1度もない。

レッドソックスは今オフ、ゴンザレスのほかに、ドジャースでユーティリティ・プレーヤーとして活躍したエンリケ・ヘルナンデスも獲得しており、コーラがこの2人をどのように起用していくか注目される。フリーエージェントとなった際にレギュラー起用を希望していたヘルナンデスは正二塁手としての起用が濃厚だが、ゴンザレスは引き続きユーティリティを務めることになるとみられる。

メジャーリーグ公式サイトでレッドソックスの番記者を務めるイアン・ブラウンは、ゴンザレスの起用法について「ボビー・ダルベックが不振に陥ったときや休養が必要なときに一塁で起用できる。タフな左腕と対戦する時に(正三塁手の)ラファエル・デバースを休ませることもできる。左翼や右翼のレギュラー争いに加わる可能性もある」と伝えている。

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