中居正広&安住紳一郎MCの「音楽の日」。東日本大震災から10年の3月11日に放送

中居正広と安住紳一郎アナウンサーがMCを務める、TBS系の音楽特番「音楽の日」(午後7:00)が、3月11日に4時間にわたって生放送されることが分かった。

TBSでは、東日本大震災から10年の節目に、被災地に思いを寄せる特別プログラムを編成することを決定。3月6日から各報道番組や報道特別番組で「つなぐ、つながる」をテーマに、被災地が苦悩のなか針路を模索した「10年」、決意と戸惑いの間で揺れながら進む「今」、その先に思いや教訓をつないでいこうとする「未来」を伝えていく。

3月11日に放送される「音楽の日」は、「音楽の力で日本を元気に!」という願いを込めて2011年から始まった音楽特番。被災地と被災者の10年を思い、日本を力づけるアーティストたちの熱いパフォーマンスを届ける。番組開始から総合司会を務める、中居、安住アナやアーティストからのメッセージと、元気や勇気を与えてくれる数々の名曲に注目だ。

中居は「10年前に聴いた『歌』…。あの時と今では、まるで違う歌のように聴こえることもあります。聴く⼈のタイミングによって受け⽌め⽅が変わっていく…。これが、僕が思う『歌の⼒』。⾳楽には限界がないのですね」と思いを伝え、「東⽇本⼤震災から10年が経ちました。あの⽇以来、⾃分に何ができるのか、何を発信して表現すればいいのか。ずっと考えてきました。⼝では『⾵化させてはいけない、忘れてはいけない』と話してきましたが、⽇常の中で思い続けることが、難しいというのも知りました。震災から10年が経った3⽉11⽇。『⾳楽の⽇』であらためてあの⽇のことを考え直すきっかけになればと思います」と真っすぐな言葉で胸の内を明かし、番組の役割を訴える。

安住アナは「2011年に始まった『音楽の日』。会場は東北からのお客さまでした。ステージを見る目が輝いていました。音楽が人に力を与える瞬間を見た気がしました。今年は条件がそろえば、東北を会場に『音楽の日』ができるようです。当初から番組の目的は一貫しています。今年もよろしくお願いします」とコメント。

また、3月6日には、報道プロジェクトの皮切りとして、特別番組「東日本大震災10年「つなぐ、つながる」スペシャル(仮)」(午後2:00)を放送。「Nスタ」(月~金曜午後3:49)でメインキャスターを務める井上貴博アナウンサーとホラン千秋、「NEWS23」(月~木曜午後11:00、金曜午後11:30)でメインキャスターを担当する小川彩佳が、最新研究を踏まえた徹底取材で“黒くて重い”津波の実像に迫るほか、10年前の極限状態での出会いから見つめ続けてきた記者の視点から、被災者の歩みの物語をつむぐ。

続く6日の「報道特集」(土曜午後5:30)、7日「サンデーモーニング」(日曜午前8:00)でも、今あらためて浮き彫りとなっている問題にクローズアップした特集コーナーを放送。そして、8日からは「JNNニュース」や「Nスタ」「NEWS23」で、当時の貴重映像や“あの日”から10年たった今の被災地をTBSの報道キャスター総出演で伝える。

そして11日の「東日本大震災10年 Nスタスペシャル(仮)」(午後1:55)では、震災で壮絶な経験をした子どもたちがどう生き抜いてきたか、また、被災から立ち上がりコロナ禍でも挑戦し続ける生産者たちの生きざまを追う。あの日の午後2:46から10年という節目に、前向きに生きる人々の思いをつないでいく。

井上アナは「入社4年目。『朝ズバッ!』でリポーター業務をしている時でした。発災直後、スタッフと3人でタクシーで北上。翌日、宮城と岩手に到着。カメラが回りリポートしなければいけないのに、言葉が出なかったことを鮮明に覚えています。どう言葉をつむぐべきか。覚悟をもってお伝えします」と決意を述べ、ホランは「震災の発生から10年という節目の年。これからの10年、20年、その先をどう過ごしていくべきなのか、今までつないできた命と思いを未来につなげるために何が必要なのかを、テレビの前の皆さんと一緒に考えていけたらと思っています」と話す。

小川キャスターは「もう10年。まだ10年。皆さんそれぞれに、震災からの『歩み』と『現在地』があると思います。節目の時、さまざまな角度から被災地の歩みを見つめ、教訓に学び、心一つに未来への祈りを捧げる、縦に横に『つながる』時間を共に過ごせたらと思っています」とメッセージを寄せている。

© 株式会社東京ニュース通信社