ノアにとって10年ぶりの〝聖地帰還〟となる12日の東京・日本武道館大会で、GHCナショナル選手権が行われ、王者・拳王(36)が船木誠勝(51)の挑戦を退け、5度目の防衛に成功した。
試合は激しい打撃戦でスタート。だが船木のタックルでテークダウンを奪われると、マウント張り手からの腕ひしぎ逆十字固めで主導権を握られてしまう。
さらに変型ツームストーンパイルドライバーからスリーパーホールドで捕獲される。1月31日後楽園大会での前哨戦では締め落とされているだけに万事休すと思われたが、何とか脱出すると、一瞬のスキをついてハイキックを決め、電光石火のドラゴンスープレックスホールドで逆転勝利。
マイクを握ると「最強の船木誠勝に勝てたのはここに集まったクソヤローどもと日本武道館のおかげ。3年前から言い続けてようやく来れた。夢は叶うもんだろ?ノアをもう一度業界1位にのし上げてやる」とアピールした。
バックステージでは突如現れたケンドー・カシンから「俺にも夢がある。プロレス界に入ったのは、そのナショナル王座を取るためなんだよ」と挑戦表明を受け「本当かそれは?」といぶかしがりながらもこれを受諾。「すぐに倒してやる」と怒りの表情でその場を後にした。