売春法を廃止 州知事が署名 <オールバニ>

売春防止を目的として1976年に成立したニューヨーク州法が、2日に廃止された。同日付NBCニューヨークが伝えた。

同法の廃止は州議会の両院で可決され、アンドリュー・クオモ知事によって署名された。同法は、売春を目的とした徘徊(はいかい)を罰則化したものだが、同法に反対する人々は、嫌がらせやプロファイリングの手段として施行されていると主張してきた。州議会は、2012年から15年の間、同法下の逮捕者の85%が黒人またはラテン系だったと指摘した。

州上院のブラッド・ホイルマン議員は、「トランスジェンダーや性同一性障害の人々に対する、時代遅れの差別的な法律」の廃止を歓迎した。同知事は、「旧態依然とした同法の廃止は、警察制度を改革し、トランスジェンダーの人々への嫌がらせや犯罪の減少に向けた重要な一歩だ」と述べた。

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