フィリーズが2016年30本塁打のミラー獲得へ 2年ぶりの古巣復帰

フィリーズがカージナルスからフリーエージェントとなったブラッド・ミラーと契約合意間近であることが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、契約期間は1年で、年俸は300万~350万ドルになる見込みだという。レイズ時代の2016年に自己最多の30本塁打を放ったミラーは、2019年途中から半年だけフィリーズでプレーしており、契約が無事に成立すれば、2年ぶりの古巣復帰となる。

現在31歳のミラーは昨季カージナルスで48試合に出場して打率.232、7本塁打、25打点、OPS.807を記録。右足首の滑液包炎で出遅れたものの、戦列復帰後は打撃好調だったため、4番を打つ機会が多かったが、4番打者として出場した29試合では打率.196に終わった(他の打順では打率.300)。

2019年は開幕直後のインディアンスから放出され、マイナー契約でヤンキースに加入。メジャー昇格の機会がないまま金銭トレードでフィリーズへ移籍し、66試合に出場して打率.263、12本塁打、21打点、OPS.941をマークして貴重な戦力となった。メジャー8年間で通算807試合に出場して打率.240、95本塁打、318打点、OPS.737を記録している。

メジャーでは内外野の全ポジションを守った経験があり、今季もチーム状況に合わせて様々なポジションを守ることになるとみられる。シーズン開幕までにナショナル・リーグでの指名打者制採用が決まった場合には、レギュラーの指名打者を務める有力候補の1人となりそうだ。

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