全国の6次産業化の優れた事例をたたえる「6次産業化アワード」の表彰式が12日、オンラインであり、おおむら夢ファーム・シュシュ(大村市)の取り組みが最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。
生産者が農林水産物の加工や販売などを手掛ける6次産業化の推進を目的に、農水省が設置する6次産業化推進協議会が主催。本年度は全国から約80件の応募があり、最高賞1件のほか、食料産業局長賞5件、奨励賞2件などを選んだ。
シュシュは2000年に農業交流拠点施設としてオープン。農産物直売所やレストランをはじめ、工房や食育体験施設などを備え、年間利用者数は49万人。大村産の農産物を中心にアイスやジュース、パン、菓子類などこれまで500以上の加工品を開発し、全国に販売している。
アワードでは、地域資源を活用した6次産業化推進の拠点になっていることや、多面的な取り組みで事業を継続させていることなどを評価。「6次産業化を巧みに展開するモデルとして他の地域や事業者の参考になる」と講評された。
山口成美社長は「女性従業員を中心に、全員がアイデアを出しながら商品開発に取り組んでいる。新型コロナ禍のピンチをチャンスに変え、今後も地域を元気にすると同時に農業の後継者増にも貢献できれば」と喜びを語った。
おおむら・シュシュに最高賞 6次産業化アワード
- Published
- 2021/02/13 16:00 (JST)
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