V長崎・開幕前キャンプ終了 戦術の「継続」と「成熟」へ収穫と課題

攻守の切り替えの意識付けを徹底した宮崎キャンプ=宮崎県西都市、清水台総合公園

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は13日、1月23日にスタートした沖縄、宮崎での開幕前キャンプを打ち上げた。最終日は宮崎市内でJ1鹿島とのトレーニングマッチ(45分×2本、30分×2本)に臨み、結果は4本トータルで1-3。今後はキャンプで見つかった課題を克服しながら、27日からのリーグ戦に突入する。
 フィジカルトレーニング中心の沖縄キャンプ(1月23~31日)を経て、コロナ禍で合流が遅れていた外国人選手らが加わった宮崎キャンプ(2月3~13日)で戦術練習を重点的に実施。基礎体力や攻守両面で多くの収穫を得た。過密日程だった昨季の疲労を抜くため、意識的に調整を遅らせており、トレーニングマッチは昨季より3試合少ない4試合を消化した。
 沖縄で実施したJ1鳥栖戦は2-1、宮崎でのJ3宮崎戦は1-0、J2岡山戦は1-1、J1鹿島戦は1-3。2勝1分け1敗とまずまずの結果を残した。キャンプ序盤は体が重たそうだった選手も、最後の鹿島戦ではシーズン中に近い動きを見せていた。
 吉田孝行コーチが監督に昇格し、選手の入れ替えも小幅にとどまった今季のテーマはポゼッションサッカーの「継続」と「成熟」。キャンプ期間中は攻守の切り替えの意識付けを徹底した。細かいパスワークで攻め上がり、ボールを失うとすぐに陣形を整えることをチームで共有している。
 指揮官は「ボールを持つところまではできている。最後どうやって点を取るのか、もうちょっと詰めていかないといけない」とキャンプを総括。開幕までの残り2週間で、ゴール前のコンビネーションを重点的に修正していく方針だ。
 チームは14日に長崎市内で決起集会を予定。20日前後にトレーニングマッチ1試合を行い、27日の開幕節、ホーム金沢戦(午後2時キックオフ)に臨む。

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