崩壊リヴァプール、なぜこんなに負けるのか…ヴェンゲルが「弱体化の理由」を分析

昨季、圧倒的な強さを見せてプレミアリーグ初優勝を遂げたリヴァプール。

ただ、今季は苦しんでおり、レスターとの第21節にも3-1で敗れてしまった。

後半22分に先制するも、その後に立て続けに3点を奪われて逆転負け。2014年11月以来となるリーグ戦3連敗となった。

また、これで今季リーグ戦6敗目となり、昨季と一昨季の敗戦数の合計(4敗)を上回ることに。

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さらに、2021年に入ってからのプレミアリーグでリヴァプール以上に負けているのはニューカッスルだけでもある(リヴァプール5敗、ニューカッスル6敗)。

アーセン・ヴェンゲル氏は『beIN SPORTS』でリヴァプールが苦しむ理由についてこう語っていた。

アーセン・ヴェンゲル

「様々な理由がある。大きな理由のひとつは、フィルヒル・ファンダイクを失ったことだ。

ジョーダン・ヘンダーソンとジェームズ・ミルナーの中盤で高い位置でボールを奪うことも強みだった。

だが、ヘンダーソンをDFラインに入れることでそれも失われた。

私は論理的な説明を見つけ出そうとしている。リヴァプールは非常に効率的で相手チームの時間は限られていたからね。

構成を変えたことで、相手チームにもう少し時間を与えることになった。

(これまでのリヴァプールは)高い位置でボールを奪って、素早くFWたちにフィードすることができていた。

それが彼らが成功した大きな理由だった。もちろん、守備の安定性もよかった。

それら全てを若干失っている」

「ヘンダーソンが“8番”であることを忘れてはならない。それによってより特別なものになっている。

彼は8番から6番、そして、4番へと変化してきた。彼はその全てのポジションでプレーできる。

それはヘンダーソンがサッカー的にどれほど賢いかと示すものだ。

フィジカルは当然ながらスマートでもある。それらは全く異なるポジションだからね」

ファンダイクらCB陣に故障者が相次いだことで、ヘンダーソンを最終ラインに下げたリヴァプール。

それによって、終盤でのボール奪取力が低下し、得意のショートカウンターが減ったことなどを指摘していた。そのうえで、ヘンダーソンのサッカーIQを絶賛してもいたようだ。

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