神奈川最大震度4、横浜で80代女性軽傷 川崎、綾瀬で建物被害も

地震の影響を知らせる駅の電光掲示板=JR戸塚駅

 宮城、福島両県で震度6強を記録した13日深夜の地震で、神奈川県内は広い範囲で震度4を観測し、横浜、川崎両市内では男女計4人が転倒するなどして負傷した。停電は最大で19万6730軒に上ったが、14日未明に解消した。

 横浜市によると、戸塚区で80代の女性2人がそれぞれ自宅で転倒し、頭などに軽傷を負った。自宅で転落した港北区の40代男性は腰を負傷。川崎市宮前区では70代女性が停電時に自宅で転び、腰にけがをした。

 同市川崎区でビルのコンクリート壁の一部が落下したり、綾瀬市内でブロック塀に亀裂が入ったりしたが、県によると建物の倒壊被害は確認されていないという。

 停電は揺れの直後から発生した。東京電力パワーグリッド神奈川総支社によると、横浜や川崎、相模原、平塚市内など広範囲に及んだが、14日午前2時10分ごろまでに復旧した。

 震度4となったのは、横浜市(鶴見、神奈川、西、中、保土ケ谷、港北、戸塚、緑、瀬谷の9区)、川崎市(川崎、宮前両区)、相模原市緑区、平塚市、藤沢市、小田原市、厚木市、綾瀬市、寒川町、二宮町、中井町、大井町、湯河原町。横浜地方気象台によると、県内で震度4を観測したのは、2019年6月の千葉県南東沖の地震以来。

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