左腕・パクストンがマリナーズ復帰 最大1000万ドルの1年契約

日本時間2月14日、マリナーズがヤンキースからフリーエージェントとなっていた先発左腕ジェームス・パクストンと1年契約で合意したことが明らかになった。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、基本給850万ドルに加えて10試合登板で750万ドル、20試合登板で750万ドルの出来高が設けられており、パクストンは最大1000万ドルを手にすることができる。2018年以来3年ぶりの古巣復帰となった。

現在32歳のパクストンは2010年のドラフト4巡目指名でマリナーズに入団し、2013年にメジャーデビュー。相次ぐ故障により大成できないシーズンが続いていたが、2017年に規定投球回不足ながら12勝5敗、防御率2.98、156奪三振の好成績をマーク。翌2018年も規定投球回にはわずかに届かなかったものの、11勝6敗、防御率3.76、208奪三振を記録し、5月のブルージェイズ戦ではノーヒッターも達成した(カナダ出身の投手がカナダの球場で達成したのは史上初)。

2018年オフにジャスタス・シェフィールドら3選手とのトレードでヤンキースへ移籍し、2019年はまたしても規定投球回には届かなかったが、自己最多の15勝(6敗、防御率3.82、186奪三振)をマーク。しかし、昨季は左腕の屈筋痛で長期離脱し、5先発で1勝1敗、防御率6.64という自己ワーストの成績に終わった。

パクストンの復帰により、マリナーズはマルコ・ゴンザレス、パクストン、菊池雄星、シェフィールド、クリス・フレクセン、ジャスティン・ダンという6人で先発ローテーションを形成することになるとみられる。1番手から4番手まで左腕が並び、パクストンはトレードの交換相手だったシェフィールドとともに先発ローテーションの一角を担う。

健康面に不安を抱えるパクストンにとって、マリナーズが昨季から採用している先発6人制は好都合かもしれない。出来高を満額得られる20試合登板をクリアできれば、おのずと結果はついてくるはずだ。

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