黒岩知事「大きな余震に備えを」 神奈川県内の人的被害は1件

全国知事会の緊急広域災害対策本部会議で発言する黒岩知事=14日午前、県庁

 宮城、福島両県で最大震度6強、神奈川県内で最大震度4を観測した地震を巡り、黒岩祐治知事は14日、県内で報告されている被害状況を明らかにした。人的被害は横浜市内の女性が転倒で頭部に軽傷を負った1件という。

 知事は県民に「これまでの地震を振り返るとかなり大きな余震があることを経験している。気を緩めることなく、地震があったときの備えを再点検してほしい」と呼び掛けた。

 県によると、物的被害として横浜市港北区内でマンションの受水槽の一部破損などが報告されているほか、約19万8千軒が一時停電した。停電は14日午前2時20分までに全地域で復旧。停電があった地域の医療機関への影響は報告されていない。県内の消防本部では、消防庁から緊急消防援助隊の要請がある場合に備えて出動準備を進めたが、現在は解除されている。

 知事は14日午前にテレビ会議形式で開かれた全国知事会の緊急広域災害対策本部会議に出席後、記者団の取材に応じた。対策本部では、全国知事会の古尾谷光男事務総長が被害状況を報告した。

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