現役監督のオールスター・チーム 主砲は元ヤンキースの強打者

メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワは日本時間2月12日、30球団の現役監督でオールスター・チームを組む特集記事を公開した。監督としての実績ではなく、選手としての活躍の度合いが選考基準となっており、各ポジションから1名ずつを選出して1番から9番までのスタメン9名を選出。「3番・一塁」として1980年代~90年代前半のヤンキースを支えたドン・マティングリー(マーリンズ)が4番打者の大役を任されている。

ランダワが組んだスタメンは以下の通り。

1(中)デーブ・ロバーツ(ドジャース)
2(遊)クレイグ・カウンセル(ブリュワーズ)
3(左)ダスティ・ベイカー(アストロズ)
4(一)ドン・マティングリー(マーリンズ)
5(三)アーロン・ブーン(ヤンキース)
6(二)デービッド・ベル(レッズ)
7(右)デーブ・マルティネス(ナショナルズ)
8(捕)マイク・マシーニー(ロイヤルズ)
9(投)バド・ブラック(ロッキーズ)

リードオフマンを務めるロバーツはメジャー10年間で通算243盗塁を記録。レッドソックス時代の2004年、ヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で見せた「ザ・スチール」はあまりにも有名だ。2番はいぶし銀の脇役として16年間プレーしたカウンセル。マーリンズ時代の1997年、ダイヤモンドバックス時代の2001年と2度のワールドシリーズ制覇を経験し、2001年のリーグ優勝決定シリーズではMVPにも選ばれている。

3番には監督通算1892勝の実績を誇るベイカーが入る。メジャー19年間で1981安打、242本塁打を記録し、ドジャース時代の1977年に史上初の「30本塁打カルテット」の一員になったほか、リーグ優勝決定シリーズのMVPを受賞。1981年には同じくドジャースの一員としてワールドシリーズ制覇も経験した。

4番はヤンキースのフランチャイズ・プレーヤーとして活躍したマティングリー。シルバースラッガー賞3度、ゴールドグラブ賞9度、オールスター・ゲーム選出6度などの輝かしい実績を誇り、1985年には打率.324、35本塁打、145打点、OPS.939の好成績でMVPに輝いたが、プレー期間がチームの低迷期と重なったため、ポストシーズンに出場したのは現役ラストイヤーの1995年だけだった。

5番のブーンは2003年のリーグ優勝決定シリーズ第7戦で放ったサヨナラ本塁打が印象的。6番のベルは2001年にイチローの「レーザービーム」を三塁手として捕球した選手だ。7番のマルティネスは俊足好打の外野手として活躍し、2000年にはなんと4チームでプレー。8番のマシーニーは強肩好守の名捕手として知られ、通算4度のゴールドグラブ賞を受賞している。

そして、エースを務めるのはメジャー通算121勝を記録したブラック。ロイヤルズ時代の1984年の17勝を筆頭に7度の2ケタ勝利を記録し、200イニング以上のシーズンも5度。ちなみに、現役監督30名のなかで投手出身の監督はブラックただ1人である。

なお、惜しくもスタメン入りを逃した監督として、中堅手部門でロッコ・バルデリ(ツインズ)、右翼手部門でゲーブ・キャプラー(ジャイアンツ)、捕手部門でジョー・ジラルディ(フィリーズ)の名前が挙げられている。

© MLB Advanced Media, LP.