スペイン1部・セビリアが南野にラブコール 指揮官が獲得を熱望

南野拓実

スペイン1部の強豪セビリアが、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンの日本代表MF南野拓実(26)を完全移籍で獲得に乗り出す。
リバプールからサウサンプトンに期限付き移籍した南野は、新天地デビューとなった6日のニューカッスル戦でいきなりゴールを決めるなど注目度が上昇。来季に向けてスペインの強豪からラブコールが届いている。

スペインメディア「フィチャージェスネット」は「日本のスターが、セビリアの来季の計画の一つになっている」と報じ、セビリアが獲得に本腰を入れていることが明らかになった。

すでにオファーの内容も具体的に詰めており「選手の価格である1000万ユーロ(約12億7000万円)を喜んで支払うことになる。これはセビリアにとって問題とならない数字だ。チームのスターの数人が好成績で、次の移籍市場で動きが予想されるからだ」と同メディア。リバプールはオーストリア1部ザルツブルクから南野を獲得する際に725万ポンド(約10億6000万円)と比較的安価で獲得しており、セビリア側はそれを上回る移籍金を準備している。

「フレン・ロペテギ監督(54)は、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で高いレベルを演じたザルツブルク時代にクオリティーが証明された日本人選手との関係を喜ぶだろう。創造的で質の高いゲームビジョンを持つサッカー選手で、非常にセビリスタの好みだ」と指揮官が獲得を熱望しており、目の肥えた地元サポーターからも歓迎されると指摘した。

「市場が再開するまでにはまだ長い道のりがあるが、可能な限りのことをする」とセビリアは南野をトップターゲットとして獲得に全力を注ぐ構えだ。リバプールは今夏も攻撃陣を補強する方針でサバイバルは厳しいだけに、スペインの強豪からの関心は南野にとっても悪い話ではなさそうだ。

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