【WWE】NXT王者フィン・ベイラーがピート・ダンを撃破して王座防衛

ピート・ダン(左)にドロップキックを放つフィン・ベイラー(©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

【フロリダ州セントピーターズバーグ14日(日本時間15日)発】米WWE・NXTの「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」が配信され、元新日本プロレスのNXT王者フィン・ベイラー(39=プリンス・デヴィット)は、宿敵ピート・ダン(27)の挑戦を退けて防衛に成功した。

1月15日配信大会でダンが挑戦を要求して実現した一戦。今年最初の防衛戦となった1月8日カイル・オライリー(33)戦に続く難敵相手となった。

開始からじっくりしたレスリング勝負に出る王者。英国出身のダンも複雑かつ高度な関節技で応戦し、地味ながらも実に熱の入ったグラウンドの攻防が続いた。ベイラーはダンの左足に狙いを絞り込み、ヒールフックからトライアングルニーを決める。ここで挑戦者が旋回式脳天砕き。一気に試合が激しく動き始めた。

王者は後頭部へのエルボーから逆水平連打。挑戦者は右ストレートからパワーボム。しかしベイラーも引かずバックスタバーからジョンウー。必殺のクー・デ・グラ(ダイビングスタンプ)を狙うも、下からの三角絞めに捕らえられ、フットチョークであわやタップのピンチを迎えてしまう。

ダンは指を決めながら変型の顔面砕き。しかし追撃弾は王者が変型DDTで返す。勝負と見たベイラーは、挑戦者のマウスピースを外すと、強烈なランニングキック。すかさずクー・デ・グラを決めると、念を入れるように1916(ブラディ・サンデー)一撃。底力を見せつけて難敵を退けた。

しかし試合後はNXTタッグ王者ダニー・パーチ(39)、オニ―・ローカン(35)が乱入し、3人がかりで王者にリンチ。すぐにジ・アンディスピューテッド・エラ(オライリー、アダム・コール=31、ロデリック・ストロング=44)が救出に入り、ダン一派は逃げ去った。

先々週大会でタッグを結成したオライリーが握手を求めて王者も応じたが、4人が並んでポーズを決めるや、何とコールがベイラーに反逆のスーパーキック。抗議するオライリーにも一撃を叩き込んでリングを後にした。ベイラーの快勝は、ジ・アンディスピューテッド・エラの内紛も呼び込んでしまった。

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