県内企業のメインバンク 十八親和銀シェア84.9% 帝国データバンク 合併での変化なし

 帝国データバンク福岡支店が12日発表した九州・沖縄企業のメインバンク調査によると、昨年10月に発足した十八親和銀行(長崎市)の県内シェアは84.9%だった。前年同期(合併前の十八銀行と親和銀行の合算)と比べると0.1ポイント低下した。十八親和銀と福岡銀行(福岡市)を合わせたふくおかフィナンシャルグループ(FFG)では85.7%。
 2位はたちばな信用金庫(諫早市)3.2%、3位は長崎銀行(長崎市)2.9%で、ともに前年同期から変動なし。4位は九州ひぜん信用金庫(佐賀県武雄市)1.7%(前年同期比0.1ポイント増)、5位は西日本シティ銀行(福岡市)1.4%(同0.1ポイント減)。同支店は「2、3位のシェアは上昇しておらず(十八、親和の)合併を機に変化があったとは言いにくい」と分析した。県内における1行でのシェアとしては全国的にも高く、同支店は「長崎県では1強状態。2位以下がシェアを高めるのは容易ではない」とした。
 九州・沖縄では福岡銀が12.8%で首位、次いで西日本シティ銀12.0%。十八親和銀は8.3%で3位に入った。グループではFFGが23.7%、九州フィナンシャルグループ12.8%、西日本フィナンシャルホールディングス12.3%となった。
 調査は九州・沖縄の16万8300社(うち本県約1万5300社)を対象に2月1日時点で集計。メインバンクは企業側の認識に基づき、貸出金のシェアを示すものではない。

© 株式会社長崎新聞社