コロナ禍でも校歌大切に 21校にCD寄贈 大村出身テノール歌手 辻さん自ら歌い収録

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贈呈式で母校の校歌を披露する辻さん=大村市役所

 長崎県大村市出身で世界を舞台に活躍するテノール歌手、辻政嗣さん(44)=ドイツ・ベルリン在住=がこのほど、市役所を訪れ、市内21小中学校の校歌を自ら歌って収録したCDを市に贈った。
 辻さんは同市立放虎原小、桜が原中の出身。オーストリア国立モーツァルテウム芸術大・大学院を卒業後にソリストとして活動を開始し、現在はノルウェー・ソリスト合唱団に所属している。
 市教委によると、市内小中学校では新型コロナウイルス感染防止のため、校歌をマスク越しや声に出さず「心の中で」歌う対応を取っている。校歌の収録は、子どもたちが思い切り歌えない状況にあることを知った辻さんが、自分の歌声で校歌を届けることで、聞く楽しみや学びにつなげてもらおうと企画。昨年12月、日本に帰国し、市内の同級生の協力も得ながら収録を進めてきた。
 贈呈式で辻さんは「どの校歌もその学校がある場所が思い浮かぶような特徴的な内容で、心地よく歌えた」と感想。「難しい曲に挑戦するとき、大村にいたころ音楽の授業で習ったことを今でも思い出す。校歌はそんな古里を思い起こさせる大事なもの。コロナが収束したら子どもたちには声高らかに歌ってほしい」と話した。
 辻さんが歌う校歌は、YouTubeチャンネル「ミライへ繋がる校歌プロジェクト」や公式サイトからでも聴くことができる。