ヤンキースが左腕・ウィルソンと合意 メッツとの争奪戦制す

日本時間2月16日、ヤンキースがメッツからフリーエージェントとなっていた救援左腕ジャスティン・ウィルソンと契約合意に達したことが明らかになった。メッツも貴重な救援左腕であるウィルソンとの再契約を目指しており、ニューヨークを本拠地とする2球団による争奪戦が繰り広げられていたが、最終的にはヤンキースが獲得に成功。なお、ウィルソンは2015年にヤンキースでプレーしており、6年ぶりの古巣復帰となった。

現在33歳のウィルソンは2012年にパイレーツでメジャーデビューし、2014年オフにフランシスコ・セルベリとのトレードでヤンキースへ移籍。2015年はヤンキースで74試合に登板して5勝0敗、29ホールド、防御率3.10の好成績を残したが、同年オフにルイス・セッサ、チャド・グリーンとのトレードでタイガースへ放出された。

その後、カブスを経てメッツへ移籍。2019年は左肘痛で2度にわたって戦列を離れたため、45試合の登板にとどまったが、4勝2敗4セーブ、9ホールド、防御率2.54と安定したパフォーマンスを見せ、昨季は23試合に登板して2勝1敗、10ホールド、防御率3.66を記録した。メジャー9年間で防御率4点台のシーズンは2度しかなく(最悪でも4.20)、通算防御率3.27をマークしている。

ウィルソンの加入により、ヤンキースのブルペンにはアロルディス・チャップマン、ザック・ブリットンと合わせて左腕が3人となった。しかし、ブリットンはセットアッパーとして8回、クローザーのチャップマンは9回に投げることが多いため、必要な場面でフレキシブルに使える左腕としてウィルソンを獲得できた意味は非常に大きい。

なお、ヤンキースの傘下には2018年ドラフト23巡目指名で入団したジャスティン・ウィルソンという救援右腕がいる。こちらのウィルソンは「ちょっとした発表ですが、僕は契約したばかりの左腕ジャスティン・ウィルソンではありません」とツイートし、メジャーリーグ公式サイトの記事のなかでも取り上げられている。

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