投手補強を狙うメッツ 救援右腕・ローゼンタールに興味

タイワン・ウォーカーやジェイク・オドリッジといった先発投手への関心が報じられているメッツだが、それと並行してブルペンの補強も狙っているようだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマによると、メッツはパドレスからフリーエージェントとなったトレバー・ローゼンタールに興味を示しているという。大不振の2019年から一転、昨季見事な復活を遂げた右腕は、積極的な補強を展開するメッツに加わることになるのだろうか。

現在30歳のローゼンタールはカージナルス時代に絶対的守護神として活躍。メジャー3年目の2014年に45セーブを記録すると、翌2015年には2勝4敗48セーブ、防御率2.10の好成績をマークし、球団の年間最多セーブ記録を更新してオールスター・ゲームにも初選出された。しかし、その後は成績が悪化し、2017年にはトミー・ジョン手術。同年オフにフリーエージェントとなり、2018年は無所属のまま1年を過ごした。

2019年はナショナルズの一員として開幕を迎えたが、開幕からの4登板でアウトを1つも取れない大波乱の幕開けとなり、防御率22点台で6月下旬に解雇。タイガースでも防御率7点台に終わり、マイナー契約で加入したヤンキースではメジャーでの登板機会すら与えられなかった。

ところが、昨季はカージナルス時代の指揮官であるマイク・マシーニー監督が率いるロイヤルズでクローザーとして復活を遂げ、14試合に登板して7セーブを記録。8月末にパドレスへ移籍すると、移籍後は9試合に登板して10イニングを自責点0(失点は1)に抑えるほぼ完璧なピッチングを披露した。結局、昨季は2球団合計で23試合に登板して1勝0敗11セーブ、防御率1.90という見事な成績を残し、現在フリーエージェント市場に残っているベストの救援投手と言われている。

メッツにはエドウィン・ディアスというクローザーがいるものの、過去2年間のセーブ成功率は74.4%と信頼感に欠けるため、ローゼンタールの獲得に成功した場合はディアスがセットアッパーに回ることになるかもしれない。先発投手補強の行方とともに、ローゼンタールの動向にも注目したい。

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