デッカ・クラシックスが若きテノールの逸材フレディ・デ・トマーゾと契約&デビューアルバム発売決定

デッカ・クラシックスが、フレディ・デ・トマーゾとの契約およびデビュー・アルバムの発売を発表した。

デビュー・アルバム『パッシオーネ』は、デ・トマーゾが畏敬するフランコ・コレッリを讃えるもので、100年前(1921年4月8日)にイタリアのアンコーナに生まれたフランコ・コレッリに因み、2021年4月9日に発売が予定されている。

デッカはそのアーカイブから、マリオ・デル・モナコやルチアーノ・パヴァロッティなど往年の名テノールたちのために行われた編曲を蘇らせた。何十年ぶりかに耳に触れるヘンリー・マンシーニ、マントヴァーニ、ジャンカルロ・キアラメッロによる編曲はオリジナルのスコアやパート譜から丹念に再構成され、これらに加え、ジュゼッペ・ディ・ステファーノのためにロベルト・ネグリが編曲した歌曲も収録。

本アルバムでは3曲の世界初録音も注目だ。スピーギの「霧」をサルヴァトーレ・ディ・ヴィットリオによるレスピーギの原典版に基づいた新たな管弦楽版編曲で、そして知られざるプッチーニの歌曲、「あの偽りの忠告」、「太陽と愛」を本レコーディングのために特別に管弦楽版に編曲した歌曲も収録される。

2021年は4人の名テノールが100周年を迎える「イヤー・オブ・ザ・テノール」。マリオ・ランツァ生誕100年(1月31日)、フランコ・コレッリ生誕100年(4月8日)、ジュゼッペ・ディ・ステファーノ生誕100年(7月24日)、そして現代のすべてのテノール歌手の父、エンリコ・カルーソー没後100年(8月2日)。

デ・トマーゾのアルバムはこの先達たちが有名にした歌曲を称え、イタリア最南部(かつてナポリ王国の一角であったプーリア州バーリ近郊のカザマッシマ)出身の自らの父の家系の音楽的背景を探っている。

なお、今回の発表についてデ・トマーゾらからコメントが到着している。

フレディ・デ・トマーゾ:

デッカ・クラシックスに名を連ねる錚々たるテノール歌手に加わることをとても光栄に思います。デッカに認めていただき、身が引き締まる思いとともに奮起の念を抱いています。これからワクワクするようなコラボレーションができることを楽しみにしています。デビュー・アルバムに収めた歌曲はすべて私にとって非常に重要な作品で、私が受け継いできたもの、そして私の憧れの人々に敬意を表するものです。そこに込められた情熱をできる限りたくさんの人と分かち合えることを願っています

デッカ・クラシックスのレーベル・ディレクター、ドミニク・ファイフ:

新しいテノール歌手との契約ほどワクワクするものはありません。フレディ・デ・トマーゾの歌声はすでに欧州全域で興奮を巻き起こしています。デッカは他のレーベルにはないデル・モナコ、ベルゴンツィ、ディ・ステファーノ、パヴァロッティ、カレヤといった比類ないテノールを擁するレーベルです。この素晴らしい顔ぶれに新たにフレディを迎えられる事をとても幸せに思います。今日、本物のスピント・テノールと出会えることは稀ですが、フレディは27歳にして既に成功を収め、賞賛を集めています

■商品情報

フレディ・デ・トマーゾ

『パッシオーネ』

2021年4月9日発売

品番: 485-1509(直輸入盤/オープン価格)

視聴・予約などはこちら  

<収録内容>

1)イノセンツィ:さらば、栄光の夢

2)パオロ・トスティ:マレキアーレ

3)パオロ・トスティ:暁は光から闇をへだて

4)ブッツィ=ペッチャ:ロリータ

5)ディ・カプア:口づけを許したまえ

6)ファルヴォ:彼女に告げて

7)タリアフェッリ/ヴァレンテ:情熱(パッシオーネ)

8)ベッリーニ:光さす窓辺

9)プッチーニ:太陽と愛*

10)プッチーニ:あの偽りの忠告*

11)レスピーギ:「3つの詩」より 霧*

12)パオロ・トスティ:理想の人

13)レオンカヴァッロ:朝の歌(マッティナータ)

14)トラパーニ/ランゲ:カーラ・ミーア

15)カルディッロ:カタリ・カタリ(つれない心)

16)ガスタルドン:禁じられた音楽

*管弦楽編曲版 初録音

フレディ・デ・トマーゾ(テノール)

指揮:レナート・バルサドンナ

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:2020年11月14-18日 ワトフォード、コロッセウム

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