女性蔑視発言で辞任した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の後任を選定する「検討委員会」が16日、都内で開催された。
同委員会は御手洗冨士夫名誉会長(85)を座長とし、男女8人の委員が集まった。この日は新会長に求められる資質について議論がなされ、以下の5つの観点がまとめられた。
(1)五輪・パラリンピック、スポーツに対する深い造詣がある
(2)ジェンダー・イコーリティー、ダイバーシティ、インクルージョンなど五輪憲章や東京大会の理念を実現し、それを将来にレガシーとしてつなげていくことができる
(3)国際的な活動の経験があり、国際的な知名度や国際感覚がある
(4)東京大会のこれまでの経緯や準備状況について理解している
(5)組織運営能力や多様な関係者の調和を図る調整力を備えている
条件をクリアした新会長候補が明日17日までに選ばれ、早ければ18日、遅くても週明け22日に理事会を開催して決議されるという。
なお、次期会長候補としてスピードスケート銅メダルの橋本聖子五輪相(56)、アーティスティックスイミング(シンクロ)銅メダルで組織委の小谷実可子スポーツディレクター(54)、競泳金メダルで初代スポーツ庁長官の鈴木大地氏(53)、ハンマー投げ金メダルでスポーツ庁の室伏広治長官(46)、バレーボール銅メダルで日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(62)、柔道の元世界女王で日本オリンピック委員会(JOC)の山口香理事(56)、元五輪相で参議院議員の丸川珠代氏(50)らの名前が挙がっている。