ヤマハファクトリー昇格のクアルタラロ「YZR-M1の実物を初めて見たときの感覚は特別。早く乗りたいよ!」/MotoGP

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 モンスターエナジー・ヤマハMotoGPは2月15日、2021年シーズンのMotoGP参戦体制を発表した。そのなかでライダーのマーベリック・ビニャーレス、ファビオ・クアルタラロをはじめ、ヤマハやチームに携わる伊藤洋氏、リン・ジャービス、マッシモ・メレガリが今シーズンの展望を語った。

 1961年のロードレース世界選手権初参戦から2021年で60周年となるヤマハ。15日に開催されたモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのバーチャルリアリティー・プレゼンテーションで、2021年シーズンに対する思いを語った後、2021年型ヤマハYZR-M1を披露した。

 ヤマハYZR-M1のカラーリングは昨年と同様のもので、ピットボックス、レザースーツなどはモンスターエナジーのブラックからヤマハ・ファクトリー・レーシングのブルーへのグラデーションを採用している。また、モンスターエナジーのクロー(爪型)のロゴは、チームロゴやチームのユニフォームでも表現しているという。

 そして、オフィシャル・チーム・ウエアのメーカーとして新たにVR46 Racing Apparelと契約。すべてのウエアにVR46 Racing Apparelのロゴが入るほか、同一製品が販売される。また、ヤマハbLU cRUプログラムのサポートを継続し、次世代のレーシングスターを目指す若いオンロードライダーたちの支援を行い、ビニャーレスとクアルタラロは同プログラムのアンバサダーとなる。

 サテライトチームのペトロナス・ヤマハSRTから参戦することになったバレンティーノ・ロッシはファクトリー・フルスペックのヤマハYZR-M1、フランコ・モルビデリはAスペックのヤマハYZR-M1を駆り、両ライダーともにフルサポートを受けてビニャーレスとクアルタラロとともに開発を進めていく。

 また、ヤマハは3月6~7日と10~12日にカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットでテストライダーを務めるカル・クラッチローも参加することも発表。クラッチローは3月5日に行われるシェイクダウンテストから参加する。

■マーベリック・ビニャーレス
「昨年は誰もが大変な思いをしたが、今はそれらを過去のものとし、これからやって来る未来に気持ちを集中しているよ」

「セパン・インターナショナル・サーキットで予定されていた2回のテストがキャンセルとなり、ヤマハYZR-M1のライディングまでもうしばらく待たなければならなくなった。とても長い冬休みになってしまったが、オフシーズンの間に休養を楽しんだあと、今はシーズンのスタートをとても楽しみにしている」

「テストのチャンスはカタールテストだけなので、すぐにでも実力を発揮できるようにしていかなければならないね」

■ファビオ・クアルタラロ
「新しいチームで迎えるシーズンのスタートをとても楽しみにしているよ。これまでとは別の新しいスタッフのもとで、新しいことを学ぶのは非常にエキサイティングだよ!」

「モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのヤマハYZR-M1を走行できると思うと、今はカタールテストが待ち遠しくて仕方ない。ソーシャルメディアを通して僕のゼッケンナンバーを付けた合成写真を何度も見たが、実物を初めてこの目で見たときの感覚は特別なものだった。早くYZR-M1に乗りたいよ!」

■伊藤洋(ヤマハ・モーター・レーシング社長兼MS開発部部長)
「シーズンの開幕を待ってくださっている世界中のヤマハMotoGPファンの皆さまにお礼を申し上げます。私たちヤマハ発動機のモータースポーツ開発部門はすでに、2021シーズンのスタートの準備を整えています」

「昨年はすべてのMotoGPライダー、チーム、スタッフにとって非常に厳しい1年でした。この間、ライダーとチームがともに協力し合い、さまざまな困難を克服してきましたが、今年も昨年同様、MotoGPのタイトル獲得のために力を合わせて取り組んでいきます。昨年の経験を生かしながら、その上に持ち前の創造性と創意工夫をプラスしチャンピオン獲得を目指します」

「私たちは自信を持っており、そのための準備もできています。4人の素晴らしいライダーたちを擁するモンスターエナジー・ヤマハMotoGPとペトロナス・ヤマハSRTの成功を楽しみにしてください」

■リン・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシングマネージング・ダイレクター)
「モンスターエナジー社が私たちのスポンサーとなって9年目、タイトルスポンサーとなって3年目のシーズンを迎える。彼らとの長期にわたるパートナーシップを誇りに思っている」

「こうした緊密な関係はコース上だけでなく、コースの外でも見ることができる。我々チームはモンスターエナジーの継続的なサポートと貢献、そしてモーターサイクル・スポーツに対する興味と情熱に心から感謝している」

「このことは、その他の多くの公式スポンサー、パートナー、サプライヤーについても同様だ。皆さまの支えがなければトップレベルでの戦いは不可能だからだ。昨年、ヤマハは7つの勝利を手にし、優勝回数では他のマニュファクチャラーを抑えてトップに立ったが、ポイント争いでは及ばずタイトルを逃してしまった」

「MotoGPのチャンピオン獲得を目標に挑む今年は、ビニャーレスのチームメイトにクアルタラロを迎え、ふたりのチャンピオン候補を走らせることになった。こうなればやるべきことは明らかだ。レースに勝利し、長いシーズンを通じて安定性を維持することだ。マシンの改良とチーム内の変化により、新たな挑戦への準備が整ったと確信している」

■マッシモ・メレガリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPダイレクター)
「2020年は厳しいシーズンだったが、我々はこの経験から多くのことを学び、2021シーズンへの期待をしっかり持っている。新型コロナウイルス感染症の拡大が収まらないなかでセパンテストが中止となり、ファンの皆さまにはもうしばらくお待ちいただかなければならなくなったが、私たちは今、間近に迫ったカタールテストに向けて自信を深めている」

「ヤマハのエンジニアたちは、M1の開発を推進するために非常に多くの時間を費やしてきた。これからはチームが新しいものをたくさんテストしていく番だ。若いふたりのライダーとともに2021シーズンも全力で戦う。スタートが待ちきれない」