【新型コロナ】川崎のワクチン接種、4月開始を想定 全7区に会場設置へ

川崎市役所

 川崎市は16日、新型コロナウイルスのワクチン接種について、4月スタートを想定し、全7区に各1カ所程度の集団接種会場を設けて対応すると発表した。協力医療機関での個別接種や高齢者施設などでの嘱託医らによる巡回接種も実施。同日の会見で福田紀彦市長は「最も効果が出るようベストミックスを目指す」と述べた。

 集団接種会場は、川崎区は教育文化会館、中原、麻生区など他6区は市民館とし、土曜か日曜を含む週5日開設する予定。各会場で1日約300人の接種を見込み、必要に応じて会場を増やすという。

 各日午前9時~午後6時(午後1~2時は休み)に対応。運営は市内医療機関や関係団体に委託し、個別接種の拡充に応じて縮小、廃止するとした。各施設を予約済みの市民利用はキャンセルの方向で理解を求める。

 個別接種は市内600医療機関を目標に実施する予定で、今後はワクチンの移送体制を構築。巡回接種は高齢者が入居する社会福祉施設などで実施し、従事者の優先接種体制の整備も目指す。また職場や学校での接種も模索するという。

 開始時期は国や県の供給スケジュールによって柔軟に対応し、行政として一部業務の縮小も視野に職員配置や組織整備、応援職員の派遣などを行うとした。会見に同席した岡野敏明市医師会長は「われわれに何ができるか情報共有して遂行したい」と話した。

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