中日・柳が開幕投手に〝名乗り〟 松葉とのシ烈な争いに与田監督うれしい悲鳴

今季初めて対外試合に先発登板した柳

中日の柳裕也投手(26)が開幕投手に〝名乗り〟を挙げた。16日の日本ハム戦(北谷)で今季初めて対外試合に先発登板。制球を乱して再三、走者を背負い2回4安打1失点も「今日は真っすぐで意外と差し込めていたし、打たれたのは全部変化球だった。もっと真っすぐでいってもいいのかな。真っすぐは良かった。これから変化球も精度を上げていければいい」と前向きに話した。

変化球に関しても「秋からシュートを投げているけど、今日はいい感じで投げられたので、そこはうまく出せたのかな」と手応えを口にする。与田監督も「初めての登板で力が入ったのでしょうけど、持ち味のコントロールがあまりよくなかった」と言いつつも「走者を出しながらも、うまく抑えていくところはさすがでしたね」と評した。

本来、沢村賞左腕の大野雄が開幕投手の筆頭候補だが、G倒ローテで2カード目の本拠地開幕戦となる巨人戦(バンテリン)に回る可能性が十分。これまで松葉が与田監督に開幕投手を〝直訴〟しているが、この日の登板後、柳も示唆した。

開幕ローテのもう一つ上(の開幕投手)を狙っていくのかと問われると「今日しっかり抑えてというところだったんですけど、状態を上げて目指していけるように頑張りたいです」ときっぱり。開幕投手が絶対エースの大野雄でなければ、エース右腕の俺がやらずして誰がやるのかという覚悟の表れだろう。開幕投手争いがシ烈な様相となってきたが、まだ決定していない与田監督にとればうれしい悲鳴となりそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社