鹿児島県下一周駅伝 地域FM6局、声のたすき 応援自粛サポート、選手を鼓舞

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中継所で選手にインタビューするFMかのやの中村なおみリポーター(中央)ら=16日午後、志布志市有明町伊崎田

 「選手が見えました。今たすきをつなぎました」-。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、沿道での応援自粛が求められている鹿児島県下一周駅伝で、各地の地域FMが連携し、臨場感たっぷりにレースの様子を放送・配信している。第4日の16日は、6局が持ち場の中継所で発信。放送の“たすき”をつなぎ選手を鼓舞した。

 志布志市有明町伊崎田の第6中継所。FMかのや(鹿屋市)の中村なおみリポーター(52)が次々と駆け込む選手の様子を実況。インタビューも織り交ぜ現場の声を伝えた。「若手とベテランが一丸となったチームの姿を肌で感じながら中継した。ランナーとリスナーをつなぐことができてうれしい」と笑顔を見せた。

 6局は、あいらFM(姶良市)、FMきりしま(霧島市)、「SOO Good FM」(曽於市)、FMかのや、FMきもつき(肝付町)、FM志布志(志布志市)。各局の放送は動画配信サイト「ユーチューブ」を介し、別のFMでも同時放送できる仕組みとなっている。

 発起人はあいらFMの上栫祐典代表取締役(41)。大の駅伝ファンで連携を呼び掛けた。番組では各チームへのメッセージや地元アーティストの曲も流す。ラジオだけでなくユーチューブでも視聴でき、登録者数は1200人を超え、視聴数は累計3万回以上となっているという。

 2007年から駅伝の特別番組を毎年放送しているFMかのやも協力。今回は、選手が鹿屋入りする時間にあわせた特別番組「郷土入り応援生放送!」を各局と共有した。

 上栫さんは「地域に根差すラジオ同士もつながった駅伝中継。まだ手探りだが、リスナーの関心の高さに驚いている。選手の頑張りをゴールまで伝えたい」と意気込んだ。

 選手にも好評だ。6区を走った姶良チームの松永佑太選手(19)は「応援がモチベーションの源。地元のメディアに支えてもらい感謝している」と喜んだ。

県下一周駅伝に向け配信テストするあいらFM=10日、姶良市の同局の
駅伝の様子を実況するFMかのやの中村なおみリポーターら=16日午後、志布志市有明町伊崎田