【日本の美味探訪】心に残る京都府のご当地グルメ3選

北から南まで全国47都道府県、日本には各土地の気候や文化に根付いたおいしいものがたくさんあります。この土地では何がおいしいの?ご自慢の郷土食は?旅に出たら、あなたの住んでいるエリアでは味わうことができない未知の美味を味わいたいですよね。あなたの旅がより楽しいものになるように、全国47都道府県各々のご当地グルメを3つセレクトしてみました。今回は京都府です。

京都府のおいしいものとは?

「世界で最も魅力的な都市」の上位に常にランクインし、国内外問わず人気を集める京都。歴史が息づき、洗練された雅な文化が町を華やがせます。京都独自の食文化「仕出し」の会席や精進料理、美しい色合いで風味豊かな京野菜、茶の湯文化が育てた伝統の和菓子、日常使いのぶぶ漬けやおばんざいなど、きらめくような食が私たちを待っています。

京都府グルメはたくさんありますが、あなたがおさえておくべき美味とは?

京都市ほか

「さば寿司」大人の手みやげ

日本海沿いの若狭(福井県小浜市)と京都を結ぶ「鯖街道」を通って運ばれた鯖は、海が遠い洛中(京都市中心部)で珍重されました。貴重な塩鯖を使った「さば寿司」は、ハレの日のご馳走で、京都グルメで外せないもののひとつ。肉厚で脂がのった鯖と酢飯の相性は素晴らしく、丸いかたちも食べやすくて、一切れもう一切れと口に運びたくなります。塩や酢の加減も各店によって異なり、お気に入りの店を見つけるのも楽しみなもの。お土産用のパッケージも気が利いたものが多く、京都らしい手みやげになります。

https://youtu.be/eXOha7dWr9s

03 さば姿ずし 圧縮版/kyoto

【食べられる&買えるところ】

京都のハレの日のごちそう 鯖寿司 そうだ京都、行こう

https://souda-kyoto.jp/travel/eat/sabasushi.html

など

京都市ほか

「京のおつけもの」あっさりさっぱり、でも後をひく

京都の台所錦市場は、何度行っても心が浮き立つ楽しい場所。京都へ行く目的のひとつは錦市場という京都ファンも多いはず。

錦市場で心惹かれるのが、あっさりといただける「京のおつけもの」。さらさらお茶漬け、お酒のおつまみ、刻んでチャーハンにも良く、万能に使えます。色とりどりのおつけものは、どれも味見してみたくなりますね。

(C) TK Kurikawa / Shutterstock.com

筆者のようにぬか漬けやヘビーなおつけものが苦手な人でも、壬生菜(みぶな)や柴漬け、ゆず大根などはさっぱりサラダ感覚で食べやすいですよ。特に細かく刻んである、壬生菜や柴漬け、紫蘇が筆者のお気に入り。しっかり個装されているものなら匂いが出る心配もなく、お土産に持ち帰るのも問題なし。季節限定ものもあるので、要チェック。

お土産用に、自分用にと、ついつい欲張っていろいろ買いたくなりますね。通販で取り寄せも可能。ごはんを炊くのが楽しみになる、京都のおつけものです。

https://youtu.be/os4Y-ZUAunc

野菜本来の味 打田漬物 錦店 / Japanese pickled shop Uchida / 京都いいとこ動画

【買える&食べられるところ】

桝悟 http://www.masugo.co.jp/

打田漬物 https://www.kyoto-uchida.ne.jp

西利 https://www.nishiri.co.jp

ぎおん川勝 http://www.gion-kawakatsu.com/top.html

など

京都市ほか

「ごはんのおとも」普段着の京ごはんの主役

錦市場の楽しみは、棒鱈(ぼうだら)や身欠きニシン、鱧(はも)の焼いたもの、うなぎをだし巻きたまごで焼いたう巻、各種おばんざいなど、京都ならではのごはんのおともが魅力的なこと。格式高い京料理も良いですが、普段着の京ごはんに強く惹かれます。

佃煮、おばんざいなど

佃煮など 錦市場 (C) marcobrivio.photo / Shutterstock.com

固い干物をゆっくりと水で戻し、甘辛く炊いた「身欠きニシン」は、ホクホクした食感も好もしく、ごはんのおともにもお酒のおつまみでいただいても美味。京風に温かいおそばの上にのせても良いですね。

同じく手間暇をかけられた「棒鱈(ぼうだら)」はホロホロとした食感で、お正月にいただくご馳走。鱈は「たらふく食べられる」を意味し、「一年の間食べ物に困ることがありませんように」と願いをこめて、京都など関西地方でお正月に食べる習慣があるようです。

鱧照り焼き 錦市場 (C) LI SEN / Shutterstock.com

京都といえば、「鱧(はも)」が有名。夏の味として馴染み深く、祇園祭の時のご馳走のひとつですが、現代では通年いただけるようです。ハモは細かい骨が多く、ハモの皮を切らずに一寸(3センチ)に二十四筋の包丁を入れる骨切りという技術が必要。お値段は安くはありませんが、骨切りは素人にはできませんから、職人の技術代込みと考えれば高くはないはずです。

おばんざい 錦市場 (C) Jon Chica / Shutterstock.com

京野菜や湯葉、お豆を炊いた「おばんざい」は、京都の家庭の味。白だしと薄口醤油で仕上げたおばんざいは、関東のお惣菜に比べて、色味も淡く、味付けも異なります。眺めていると、どれもこれも食べたくなりますね。

【買えるところ】

錦市場商店街 http://www.kyoto-nishiki.or.jp

など

おじゃこ(ちりめん山椒)

京都のごはんのおともで忘れ難いのが、ちりめん(いわしの稚魚)を醤油と山椒で炊いた「おじゃこ」。

(C) Picture Partners / Shutterstock.com

あっさりとした味付けに、小魚の食感の楽しさ、きりりとした山椒の爽やかさ。白いごはんにも、お茶漬けにも、おにぎりにも、パスタにもぴったり。冷奴やサラダのトッピングにしても美味。京都へ行ったら、絶対マストの手みやげです。

https://youtu.be/0smAkYO6S7w

ちりめん山椒の製造風景/京佃煮津乃吉

【買えるところ】

ちりめん山椒 京佃煮舗 やよい

https://www.yayoi-ojako.co.jp

チリメン山椒 はれま

https://www.harema.co.jp

ちりめん山椒 味くらべ そうだ京都、行こう

https://souda-kyoto.jp/travel/buy/pepper.html

など

今回は、京都府のご当地グルメの一部をご紹介しました。ご当地グルメには、各地の名産や文化が詰まっています。ぜひ、旅の思い出に味わってください。まだ出かけるのが不安というあなたは、通販で取り寄せできるお店もありますから、ご自宅で楽しむのもいいかもしれませんね。

注意:2021年2月現在の情報になりますので、店内での飲食ほか詳細につきましては、直接店舗へお問い合わせください。

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