ジャイアンツが右腕・サンチェスと合意 2016年に15勝2敗の好成績

「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサーによると、ジャイアンツは前アストロズのフリーエージェント右腕、アーロン・サンチェスと1年400万ドルで契約合意に達したようだ。成績に応じて最大250万ドルの出来高が設けられているという。サンチェスは2019年9月に右肩の手術を受け、昨季を全休。2019年12月にアストロズからノンテンダーFAとなったあとは無所属の状態が続いていた。

サンチェスは昨年10月にマイアミで公開練習を行っていたことが明らかになっており、このときは20球団前後が視察に訪れていたことが報じられている。また、スラッサーはサンチェスが「先週ブルペンで98マイルを投げていた」ことをリポート。これらの情報から判断する限り、昨季を全休する原因となった右肩の故障は癒えているようだ。

現在28歳のサンチェスは2014年にブルージェイズでメジャーデビューし、2016年に自己最高の成績をマーク。この年は30試合に先発して192イニングを投げ、15勝2敗、防御率3.00、161奪三振という素晴らしい成績を残してオールスター・ゲームに選出されただけでなく、最優秀防御率のタイトルも獲得した。しかし、その後は故障に悩まされるシーズンが続き、2019年7月末にはトレードでアストロズへ移籍。アストロズでは4試合に登板しただけで戦列を離れ、シーズン終了後にノンテンダーFAとなって退団した。

ジャイアンツは今オフ、ケビン・ゴーズマンにクオリファイング・オファーを提示して引き留めに成功し、フリーエージェント市場ではアンソニー・ディスクラファーニとアレックス・ウッドを獲得。これに契約最終年を迎えたジョニー・クエイトを加えた4人で先発1~4番手は固まっていたが、ローテーションの最後の1枠が空席となっていた。故障なくスプリング・トレーニングを過ごすことができれば、先発5番手にはサンチェスが入ることになるだろう。

© MLB Advanced Media, LP.