巨人のドラフト４位右腕・伊藤優輔投手（２４＝三菱パワー）が初の対外試合となった１７日の広島戦（那覇）に７回から３番手として登板。最速１４８キロの直球を中心に、２回打者６人に対し２７球の完全投球を披露した。
原監督は「相手バッターを何かこう、ちゃんと見ながら投げているような感じ。実戦的なピッチャーだなと思いましたね」と及第点を与えた。１１日の紅白戦（宮崎）では１回４失点と“プロの洗礼”を浴びた伊藤優は「コーチにアドバイスいただいて、短期間でうまく修正はできた。真っすぐがしっかり指にかかるようになってきた」と振り返った。
そんななか宮本チーフ投手コーチが「見たことねぇよ、あんなピッチング。ブルペンで～」と“乱入”。「あ、伊藤さんじゃないですか！ 恐れいりました。ナイスピッチングでした。また今後とも、よろしくお願いします」とコーチ自ら選手に何度も頭を下げ、笑いを誘った。
日本テレビ系「ズームイン！！ サタデー」で「プロ野球熱ケツ情報」のリポーターを２１年間、務めた同コーチによる一流の盛り上げ術だ。このまま結果を残し続ければ、メディアに出演する機会も自然と増えていく。新人右腕にとって貴重な体験となったかもしれない。
