沖縄で21人がコロナ感染 病床占有率が「感染蔓延期」に上昇【2月18日朝】

 沖縄県は17日、10代から80代の21人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内最多のクラスター(感染者集団)に認定されている114例目のうるま市内の医療機関では、17日までに陽性者が8人増え合計72人となった。

 県は実効再生産数が0.37に下がり、新規感染者は減少傾向にあるとの見方を示す。一方、緊急事態宣言の解除目安となる警戒レベルの判断指標は、病床占有率が70.1%となり、第3段階から第4段階「感染蔓延(まんえん)期」に上昇するなど、2項目が第4段階となった。

 療養者数は332人まで減り、宣言解除目安に迫る。一方、病床占有率が上昇したのはコロナ患者用の病床数が16日の353床から17日は334床に減ったためだが、県は病床数を固定した国の指標でも最高レベルの「ステージ4」にあるため「改善しているとは言えないと思う」とした。

 17日の新規感染者のうち14人が接触感染と推定され、内訳は飲食関係が5人、施設内3人、家庭内3人、友人・知人3人。残り7人は調査中。行政検査112人のうち8人、保険診療で13人の陽性が判明した。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は7.33人で全国10位。累計感染者数は8029人となった。

 米軍関係の新規感染者は確認されなかった。

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